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浪費癖がある人は要注意。キャッシュレス決済での「ポイント還元」は本当にお得?

ファイナンシャルフィールド / 2019年7月30日 23時15分

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QRコード決済をはじめ、キャッシュレス決済が街中でも急速に進展しています。一般的にポイント還元は、収入を増やさなくとも節約につながったり、支出を減らすことなく節約できたりする、お得な仕組みになっています。   ところが、冷静に考えてみると実際はそうではありません。筆者のように、ついつい浪費したくなる癖のあるかたは特に要注意です。   家計を改善する上では、まずは支出を減らさずに、貯蓄を増やせる方法があったとしたなら、そのほうが心理的にブレーキがかからずに実行に移しやすくなります。そんなの当たり前だろと思われそうですが、今回はポイント還元と値引きとの違いをお伝えしようと思います。  

ポイント還元されたポイント、あなたならどう処理する?

例えば、毎日のランチにかけるお金が1000円のAさんと、500円のBさんがいたとしましょう。
 
まずAさんは1000円のランチを食べ、お会計でポイント還元50%、500円分のキャッシュバックを受けたとします。すると、今回のお支払いは1000円ですが、次回また来店すると、1000円のランチを500円で食べることができます。
 
つまり、1回目1000円+2回目500円=1500円の出費です。1回あたりの平均出費額は、750円です。このランチ、2回目の出費が現状の生活スタイル通りの出費、仕方ない出費であれば、確かにお得です。
 
一方、いつもは500円ランチを食べているBさん。今回は誘われたからたまにはいいかと今回だけ1000円ランチに行きました。するとたまたまキャンペーンで、1000円のランチが半額になっていました。50%の値引きです。そして次回は、いつも通り500円ランチです。
 
つまり、1回目500円+2回目500円=1000円の出費です。1回あたりの平均出費額は、500円です。
 

キャッシュレス決済の注意点は、支出を増やさないこと

前述の最初のポイント還元の例でいうと、ランチ1000円が当たり前の方なら確かにお得ですよね。ところが、ランチ500円が当たり前の方であれば、明らかに予算オーバーとなります。このように、ポイント還元には、実は出費を増やしてしまうリスクをはらんでいます。これではせっかくのキャッシュレス決済の進展が逆効果を生んでしまいます。
 
最初にやっていただきたいのは、いかに支出を変えずにポイントなどの還元を受けるかということです。従来と変わるのは「支払い方法」だけです。現金で支払っていた分を、キャッシュレス決済に変更するだけです。こうすることで、値引き効果としての、ポイントなどのメリットを受けられるようになるという単純な仕組みです。
 
なかには、キャッシュレス決済だといくら使ったかわからなくなり、支出が増えるから嫌だという方もいらっしゃるかもしれません。心配ご無用です。昔と違い、お知らせメールや明細などでいくら使ったかすぐに把握できます。家計管理アプリなどを活用されている方もいらっしゃるかもしれませんが、あとで月間の支払い金額をみたら使い過ぎていてビックリした、という時代でもありません。
 
ポイントをもらえるからと喜ぶのは間違いで、実は店舗などが販売する商品・サービスの値上げ要因となるという方もいます。確かにこの点は否めませんが、ポイント還元を受けた方がお得になるというのも否定できないでしょう。
 
どちらにしてもこれからは、キャッシュレス決済とは無縁の生活になるとは考えにくい時代です。いまからキャッシュレスと賢く付き合う練習のつもりで、徐々に慣れていくと良いでしょう。
 
執筆者:野原亮
確定拠出年金相談ねっと認定FP

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