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外貨建終身保険って結局どんなもの?メリット・デメリットは何?

ファイナンシャルフィールド / 2019年9月20日 9時10分

外貨建終身保険って結局どんなもの?メリット・デメリットは何?

死亡保険に入る目的は、葬儀費用や墓石費用の準備、遺族の生活保障、財産の移転対策などが挙げられますが、ほかにも、お金を貯めるといった目的もあります。その代表格は「養老保険」。しかし、近年、これと並んで、良くも悪くも注目されているのが「外貨建終身保険」です。  

外貨建終身保険の概要

外貨建終身保険は、「外貨建」+「終身保険」という2つの言葉で成り立っています。仕組みとしては、保障が一生涯続く(終身)死亡保険に外貨預金がくっついているようなイメージです。
 
〇外貨建終身保険(イメージ)

 
ベースにあるのは通常の死亡保険ですが、金利が付くため、貯蓄性はあります。ただ、この貯蓄がアメリカ・ドルやオーストラリア・ドルなどの外貨で行われるため、為替変動の影響を受けてしまいます。どちらかというと、貯蓄というよりも資産運用に近い保険といえるでしょう。
 
もう少し具体的にいうと、払い込んだ保険料(円)が外貨(ドルなど)に換金され、運用されます。また、死亡保険金や解約返戻金は、原則、外貨(ドルなど)から円に換金され受け取ることになります。
 
使い方としては、子どもの進学資金を準備したり、老後の生活資金の足しにしたりするために、一定の契約期間で解約し、解約返戻金を受け取るといった方法が一般的になっています。
 
終身保険ではありますが、途中で解約することを前提にしているという点も、為替変動の影響とあわせて理解しておいた方がいいポイントといえるでしょう。
 

外貨建終身保険のメリット・デメリット

一般論としていうと、外貨建終身保険のメリットは、金利が高いことです。金利の高い外国で運用されるため、日本国内でお金を貯めるよりも効率的にお金が貯まります。この金利を積立利率といいますが、これには最低保証があります。
 
ただし、最低保証があるといっても、為替の変動により受け取る保険金や解約返戻金が目減りしてしまうなど損失を被るリスクがあるため、この点がデメリットといえます。
 
最近、この仕組みがわからないまま外貨建の保険を契約した契約者から、約束されていた保険金などが戻ってこないなどの苦情が増え、大きな問題になりました。端的にいうと、販売サイドの資産運用に対する知識・経験不足が理由として挙げられますが、これにともなう契約者に対する説明不足もこの問題の一因でしょう。
 
保険会社が取り扱っている外貨建終身保険にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴をしっかりと理解したうえで、加入の是非を検討するようにしましょう。
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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