【FP監修】年金手帳ってなに? 青色手帳が教えてくれること

ファイナンシャルフィールド / 2019年9月23日 23時10分

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年金手帳は、多くの方にとってあまり思い出す機会のない代物かもしれませんが、重要な役割を持っています。   意外と知らない年金手帳の役割やその中身について解説します。  

年金手帳とは? どんな役割がある?

年金手帳は将来年金を受け取るために必要な、手のひらサイズの冊子です。年金加入の手続きをすると国から支給されます。新たに国民年金や厚生年金に加入したときや、年金の請求をするとき、年金相談を受けるときなどに提出を求められます。
 
1997年1月以降に年金加入の手続きをした方の年金手帳は「青色」ですが、それより前の時期だとオレンジ色や茶色などになります。
 

 
なぜ年金手帳が大切なのかというと、中に一人ひとりに割り当てられた「基礎年金番号」が書かれているからです。この番号で、その人が今までに国民年金や厚生年金、共済年金で支払ってきた年金保険料の記録や、将来もらえる年金額を管理しています。
 
日本は「国民皆年金」と言われ、20~60歳の方であれば何かしらの年金制度に加入しています。学生さんであっても、20歳の誕生日ごろに日本年金機構から届く「国民年金被保険者関係届書」を提出していれば、年金手帳が届いているはずです。
 
まれに、長きに渡ってずっと公務員として勤務してきた方などは、年金手帳の代わりに「基礎年金番号通知書」をお持ちのこともあります。
 

年金手帳の見方・活用方法

手帳の中を開くと、基礎年金番号や氏名、生年月日など情報が書かれたページが出てきます。このページが最も重要です。基礎年金番号通知書の場合も、同じ情報がほぼ同じレイアウトで記載されています。
 
あとのページには、加入した年金の記録を自分でメモできる欄がついています。こちらはあくまでおまけのようなものなので、何も書いていなくても特に問題ありません。
 

 
さらにその後ろのページには、各種届出が必要な場合の対応方法を記載した欄がついています。それによると、年金手帳に記載されている氏名や住所が結婚等で変わった場合は、変更の手続きが必要ということになっています。
 
しかし、最近はマイナンバーと基礎年金番号のひもづけが進んでいます。氏名も住所も、住民票の内容さえ変わっていれば、年金記録にも反映されていることが多く、特に自分でなにか手続きをしなくても大丈夫な場合がほとんどです。
 

年金手帳を紛失してしまったら?

年金手帳が見当たらない場合、再発行が可能です。年金事務所に直接出向くか、郵送でも対応してもらえます。
 
年金手帳本体がなくても、基礎年金番号かマイナンバーさえわかればなんとかなります。基礎年金番号は、ねんきん定期便や国民年金保険料の納付書など、日本年金機構から届く書類にも記載してあります。
 
会社員の方なら、自社の総務部門などで基礎年金番号もマイナンバーも管理されていることが多いので、尋ねれば教えてもらえるでしょう。年金手帳が見当たらない方の中には、入社手続きの際に会社に預けたままにして忘れているケースもありますよ。
 

年金手帳は大切に保管しておこう

普段意識することは少なくても、老後を迎えたときの「老齢年金」、大きな病気やケガをしたときの「障害年金」、家族が亡くなったときの「遺族年金」など、困ったときに支えてくれるのが年金です。
 
いざというときにスムーズに手続きできるよう、年金手帳はきちんと自分や家族がわかるところに保管しておきましょう。災害時の非常用持ち出し袋に入れているという方もいらっしゃいます。マイナンバーやIT化で手帳本体の重要性は薄れつつありますが、まだ大事なものなので丁重に扱ってあげたいですね。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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