税制優遇の一つ「プレミアム付商品券」って、一体どれくらいお得なの？ 対象者はどんな人？

何度も延長された消費税増税が、10月1日に実施されることになりました。世界景気と同様に国内景気も少し陰りを見せており、政府は消費税増税で消費を冷え込ませないようさまざまな税制優遇を行っています。   今回紹介するのは、そんな税制優遇の1つであるプレミアム付商品券です。どんな方が購入できて、どれくらいメリットがあるのか見ていきたいと思います。  

プレミアム付商品券を購入できる方

家計の負担緩和や地域の下支えのために発行されているプレミアム付商品券は、全ての方が購入できるのではありません。対象者は、
（1）2019年度の住民税非課税の方
（2）学齢が3歳未満の小さな乳幼児のいる子育て世帯の方
となっています。
 
住民税が非課税か否かというのは、給与等の明細書や市区町村から送付される納税通知書や非課税のお知らせの有無で確認することができます。
 
（2）の学齢が3歳未満の小さな乳幼児のいる子育て世帯では、2016年4月から2019年9月30日までに生まれたお子さまがいる世帯の世帯主となります。
 
ですので、住民税が課税されない方と住民税が課税されない方に扶養されている配偶者、お子さまが2人おられる世帯は、4人分のプレミアム付商品券を購入することができます。また、住民税が課税されている世帯では、3歳未満の子どもが2人おられる世帯であれば、子ども2人分のプレミアム付商品券が購入できます。
 

どのように購入すればいいの？

プレミアム付商品券を購入するためには、まず購入引換券を入手する必要があります。子育て世帯分は申請不要で、住民票記載の住所に購入引換券が届きます。
 
住民税が非課税の方は、申請書へ必要事項を記入して、市区町村に提出することになります。多くの市区町村では対象の方へ個別に申請書を郵送しているようです。申請後は、申請書に記載の住所に購入引換券が届くことになります。
 
子育て世帯、住民税非課税の方ともに購入引換券が手元に届いたら、市区町村が指定する窓口で購入代金(現金)と購入引換券、本人確認書類を提示し商品券を購入するという流れになります。
 

どれだけお得？

プレミアム付商品券はどれくらいお得なのでしょうか？
 
今回のプレミアム付商品券は5000円分の商品券を4000円で購入できますので、25%もお得です。また、最大2万5000円分が購入できます。一世帯で対象者が多ければ、たくさん購入できてお得感も増します。最大の2万5000円を一度に購入できない場合は、5000円分単位で分割購入をすることも可能となっています。
 
プレミアム付商品券はおつりが出ませんので、使いやすいように1枚当たりの額面が500円と小口となっています。普段のちょっとした買い物にも利用できて幅が広がりますね。
 

プレミアム付商品券に有効期限はあるの？

市区町村によって利用できる期間は違っているようですが、基本的には10月1日から2020年3月31日の最大6ヶ月の間利用できます。期間を過ぎてしまうと利用できないので注意してください。
 
プレミアム付商品券は購入した市区町村で定められた店舗以外では利用できません。期間中に転居する方は注意が必要です。ただ、交付された引換券をもって、転居後の市区町村で改めて商品券を購入することは可能となっています。
 

まとめ

プレミアム付商品券は25％もお得となり、世帯の中で対象者が多ければお得になる額も増えます。年末年始のもの入りのときにはとても重宝されるのではないでしょうか？
 
こういった制度は大いに活用していきたいですね。詳しい情報は、内閣府が特設ページを開設していますので、そちらもご確認いただければと思います。
 
内閣府　確にゃんプレミアム付商品券
 
執筆者：吉野裕一
夢実現プランナー

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