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両親の老後のために。お正月は家族でお金の話をしよう

ファイナンシャルフィールド / 2019年12月2日 9時15分

両親の老後のために。お正月は家族でお金の話をしよう

年末年始は、家族で集まることが多いかと思いますが、もしもの時に備えて、お金について話し合う絶好の機会です。引退したご両親にはどのくらい資産があるのか、老後資金は足りているのか、ローンの支払いは済んでいるのかなど、しっかり話し合っておくことが必要です。   今回は、お正月に家族で話し合うべき、お金のトピックについて、考えてみましょう。  

老後資金は足りている?

まず、ご両親に確認をしたいのは、「現在の生活費は足りているのか」、そして、「老後の生活資金はしっかりと準備ができているのか」という点についてです。
 
仕事を引退している場合、年金をもらいながら、貯金や退職金などを切り崩して生活をしていく方が多いですが、現役時代に十分に貯金ができていない場合、これから長く続く老後の生活費が、足りなくなってしまう可能性があります。その場合、生活費を切り詰めたり、できる範囲で働くなどの対応策が必要です。
 
仕事を退職して、収入がなくなったのにもかかわらず、働いていた頃と同じように比較的ぜいたくな暮らしをしている方の場合は、特に注意が必要です。親の暮らしぶりを家族が確認して、お金の使い方について適切なアドバイスをしてあげるとよいでしょう。
 
また、老後の生活資金について、毎月どのくらい必要なのか、あと10年間ではいくら必要なのかなど、具体的な数字を一緒に計算してあげると、より安心するのではないでしょうか?
 

お金はどこにある?

次に確認したいのは、親のお金の保管場所についてです。銀行口座や証券会社の口座、保険など、さまざまな場所にお金が分散している場合、できるだけ詳細な内容を確認しておくようにしましょう。
 
万一のことがあった場合、通帳やカード、そして口座番号などを探し出すだけで一苦労となってしまいます。
 
具体的な預金残高まで家族に伝えるとなると、抵抗があるご両親もいらっしゃるかと思いますが、どこの銀行に口座があるのか、カードや書類の保管場所はどこなのか、などの基本的な情報は、聞き出しておくことが大切です。
 

資産運用やローンについても聞いてみよう

最後に、親が行っている資産運用や現在加入している保険、住宅ローンなどについても確認しておきましょう。
 
例えば、ご両親が、退職金などのまとまったお金で資産運用を行っている場合、リスクが高すぎる商品を購入していないか、毎月分配型の投資信託など不適切な商品を購入していないか、手数料が高すぎる商品を購入していないか、などをチェックしてあげるとよいですね。
 
また、保険については、保障内容を確認し、年齢に応じた適切な保険に加入しているか、過剰な保障内容となっていないか、保険会社から契約の乗り換えなどを薦められていないかを調べてあげましょう。
 
さらに、住宅ローンなどが残っている場合は、退職金などを使って、早期に返済できないかマネープランを一緒に考えてみましょう。できるだけ金利を支払わなくてもよいように、アドバイスしてあげるとよいでしょう。
 
いかがだったでしょうか? 普段は、時間がないと、なかなかお金の話を家族ですることはできませんが、お正月は、絶好のチャンスですね。家族だからこそ、親の生活のことを第一に考えて、お金のことについて真摯(しんし)に向き合うことができます。
 
今回ご紹介した内容を参考にして、ぜひ、お正月は、家族でマネープランについて話し合ってみてはいかがでしょうか?
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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