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資産運用を始める前に抑えておきたいポイント

ファイナンシャルフィールド / 2020年1月4日 9時15分

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「老後2000万円問題」が話題となり、公的年金を補完する意味でも自助努力の制度として、iDeCo(個人型確定拠出年金:以下、イデコ)やつみたてNISA(少額投資非課税制度)などの普及が進んでいます。資産を運用することに興味はあっても、まだ始められない人もいるのではないでしょうか?   それは運用することに対し、「預貯金に比べたら結果的に損をしてしまうのではないか」「いわゆる元本保証がない」という不安があり、行動を抑制しているのかもしれません。   最終的には、運用は自己責任です。運用に関する理解を深めてから始めても良いし、実際に運用しながら理解していくこともできます。  

何のために、いくら貯めていくのかを明確にすること

資産運用を始められない方の多くに、「目的が定まってない」という理由があるように思います。
 
「何の資金を、いくらくらいまで貯める」ここが明確でないと、やはり最初は躊躇(ちゅうちょ)してしまうでしょう。例えば自分の老後資金を作るために、時間を味方につけて10年以上の長期運用を考えた場合、できる範囲で計画的に準備していくことがより大切です。
 
具体的な金額の目標設定も重要ですが、仮に運用利回りや積立する金額が確定していないならば、目安の金額で考えても良いでしょう。
また、積立運用期間をいつまでにするのかは人によって異なります。一般的に会社員なら退職するまでにする方が多いかと思いますので、60歳、65歳までにどのくらい貯めていくか、を考えていけば良いと思います。
 

 

投資と投機を分けて考えることが重要

資産運用の方法は、投資と投機という2種類の手法があります。どちらも売却や償還などで運用の成績は確定しますし、運用中は上がったり下がったりと値動きがあります。「投資」は価値の向上で利益を得ることで、「投機」は価格の変化で利益を得ます。
 
運用する時間軸で考えた場合、一般的には、投資は10年超の長期で考えるのに対して、投機は短期的に利益の確保を目指していきます。例えば、株式の短期売買やFX(外国為替証拠金取引)などが該当します。
 
注意が必要なのは、資産運用において投資と投機を一緒に考えてはいけないとうことです。投機の場合は、時間的にも短期での取引が中心になり、投資に比べてリスクも大きくなりがちです。特にいままで投資の経験がない方や経験の浅い方は、リスクをコントロールする意味でも、時間をかけていく投資で資産運用を始めることをおすすめします。
 

 

資産運用に終わりはない

60歳や65歳まで掛け金を積立しながら運用を継続してきて、まとまった資金ができたら、世界一周旅行や自宅のリフォームなどに使ったり、生活費に充当したりしようと計画している方もいるでしょう。
 
ただし、一括で全部の資産を引き出さない限り、運用途中でリバランスなどのメンテナンスを行いながら運用していくことになります。「いつまで資産運用を続ければ良いか」と悩む方もいますが、生きている限り運用を続けていくことが資産寿命を延ばすことにもつながってきます。
 
人生100年時代と言われる中、自助努力で貯めながら増やしていき、自分の資産寿命も延ばすことで、より経済的な安心を確保していくことになるでしょう。これからの時代、できるだけ早いうちから投資を中心とした運用を行い、経験を積むことが本当の自助努力になるのかもしれません。
 
執筆者:末次祐治
FP事務所 くるみ企画 代表

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