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認知症保険とは? 「老い」と上手に付き合うポイントを解説

ファイナンシャルフィールド / 2020年1月13日 10時30分

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医療の発達により、日本の平均寿命は、世界でもトップクラスとなっています。長生きする高齢者が増える一方で、認知症を発症する方の割合も増加しており、老後の生活に不安を感じている方もいるかもしれません。   今回は、認知症とはどういうものなのか、また、認知症保険とはどのような仕組みとなっているのかという点について、一緒に確認していきましょう。  

認知症になる割合

認知症とは、脳の病気の一つで、正常に発達した種々の精神機能が、慢性的に減退・消失することで、日常生活を営めなくなることを指します。認知症にもさまざまな種類があり、脳のどの部分の病気なのかによって、症状が異なります。
 
重度の認知症の方は、ひとりで食事が食べられない、外出できないなどの大きな困難が生じますが、まだ症状が軽い認知症の方は、人の名前を忘れてしまった、今朝食べたものを忘れてしまったなど、日常生活は自分で送ることができるため、自分が発症していることに気が付きにくいケースもあります。
 
例えば、料理のレパートリーが減り、限られたメニューを繰り返しつくる傾向が見られる、冷蔵庫に同じ食品ばかりが買いそろえられているなど、日常生活でも起こりうるシーンですが、実は、これらは認知症のサインの一つとなります。
 
認知症施策推進関係閣僚会議の資料(※)によると、2018年には、国内の認知症の人の数は500万人を超え、65歳以上高齢者の約7人に1人が認知症だと言われています。自分の親や、自分自身も発症する可能性がある認知症は、私たちにとって、大変身近な存在なのです。
 

認知症保険とは?

誰でも発症しうる認知症に備えて、「認知症保険」という保険があるのをご存じでしょうか。認知症保険は、太陽生命やSOMPOひまわり生命、第一生命などが取り扱っており、最近は大きな注目を集めています。
 
保険会社や、商品によって、保障内容は異なりますが、被保険者が認知症と診断された場合に、100万円〜200万円など一時金が支払われるものが一般的です。被保険者が骨折してしまったときなどに、保険金が支払われるものもあります。
 
また、認知症は、死亡するまで発症する可能性があるため、終身タイプの保険となっているものが多く、被保険者の年齢が上がるにつれて、認知症の発症リスクも高くなるため、保険料も上がっていく傾向があります。毎月の保険料は、60歳で、3000円〜4000円ほどとなっています。
 

老後のための貯蓄

認知症が心配で、保険に加入しようと考える方もいるかもしれませんが、認知症に限らず、人間は、年齢を重ねるにつれて、がんや脳卒中、心筋梗塞など、さまざまな病気を発症する可能性が高くなっていきます。全ての病気に対応するために、あらゆる保険に加入すると、保険料がかさみ、家計を大きく圧迫してしまいますね。
 
そのため、認知症やそのほかの病気への備えとして大切なのは、まず老後のためにしっかりとお金を貯蓄しておくことです。貯蓄が十分にあれば、自分の蓄えで、治療費などを賄うことも可能です。やみくもに保険に加入するのではなく、本当に必要な保障を見極めることが重要となります。
 
いかがだったでしょうか。認知症は、私たちにとって大変身近な病気ですが、適度な運動や食生活から予防することも可能です。
 
今回の記事を参考にしながら、老後のための貯蓄、さらに生活習慣の見直しなどにより、「老い」と前向きに付き合っていけるよう工夫してみてはいかがでしょうか。
 
参考 (※)内閣官房 健康・医療戦略室 認知症施策推進関係閣僚会議(第2回)議事次第 令和元年6月18日
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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