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小学生に1万円は高い?お年玉はいくらが妥当なのか。お年玉にまつわるトラブルも発覚?

ファイナンシャルフィールド / 2020年1月14日 10時10分

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令和になって初めての年があけました。お正月といえばお年玉がもらえるのが、子どもの楽しみの一つです。お年玉事情は今と昔では大きく異なり、ここにも少子化の波があらわれているようです。   お年玉は、ほとんどの子どもがもらっています。1万円から5万円が最も多い額となっており、結構幅があります。もらったお年玉の使い方は、小学生は「銀行や郵便局などに貯蓄(預金や貯金)する」、中学生・高校生は「おこづかいで不足する部分にあてる」との回答が多いです。  

子どもたち、お年玉はいくらもらっている?!

お年玉は、小学生・中学生・高校生のほとんどが「もらった」と回答しています。お年玉をもらった相手は、「祖父母」が約8割と最も多く、続いて「親戚」、「親」となっています。
 
お年玉の総額は、小学生低学年では1万円ほどが24%で最多ですが、小学校中学年・高学年では1~2万円以内が約3割、中学生・高校生になると1~5万円以内が65%で最多となり、5万円以上もらっている人は25%を超えます。
 
もらったお年玉の取り扱いは、小学生は「家の人にわたす」「貯蓄する」が最も多いですが、中学生・高校生になると「おこづかいで足りないものを買う」が50%を超えて最多になります。
 
昔は、お正月には親戚が一堂に会し、一人の金額は少額でも、多くの大人からお年玉をもらう機会があり、結果として数万円が集まりました。
 
しかし今は、お正月に親戚が必ず集まる家庭も少なくなり、多くの大人からお年玉をもらうのではなく、一人から高額をもらうというようなもらい方になってきています。子ども側のお年玉に対する「楽しみ」や「わくわく感」からすると、なんとも味気ない感じもします。
 

大人たち、お年玉はいくらあげている?!

大人たちからすると、お年玉を誰にいくらあげるか、悩む人も多いと思います。
 
「高校生になったから、去年と同じ金額じゃ少ないかしら?」「うちは子どもが少ないから、もらい負けしているのよね」「毎年あげていない子に今年は会うのだけど……」「何歳まであげれば良いの?」など、ケース・バイ・ケースで悩みは尽きません。
 
兄弟の間で毎年子どもたちにお年玉をあげている場合などは、「小学生は3000円、中・高生は5000円」などとルール化すると、少なくとも子どもたちの間では不公平感はなく、少し悩みから解放されます。
 
金額は、ご家庭の事情によっても、地域性によっても少し変わると思います。ただし子どもにとって「金銭感覚」は大事ですので、高額になりすぎず、抑え目のほうがよいのではないでしょうか(といっても、祖父・祖母が高額なお年玉をあげてしまうのを阻止するのは大変なのですが)。
 
子どもの数や年齢の違いなどでもめるようなときに、親同士で不足分の調整をすることもあるようですが、長い目で見ると細かい調整はやりだしたらキリがないので、あまりしないほうがよいかもしれません。
 
お年玉をもらう子どもの立場を考えると、もらったお年玉をどう使うかは自分なので、「もらい負け」は関係ないのです。
 
ただし、5万円以上もらってしまい、全額子どもの自由に使うとなると、さすがに無駄遣いをしてしまう恐れがあります。子どもと話し合い、使いたい金額(1~2万円程度)を手元に残し、あとは銀行に預けるなどが得策でしょう。
 
その時に、親が使い込んでいないことを示してあげましょう。親からすると「あなたの塾代や洋服代よ」と言い分があるかもしれませんが、子どもに理解を得るのは難しいのではないかと思います。「将来的に自分の進路に使うお金として貯めておく」のであれば、理解は得られるかもしれませんね。
 

お年玉に関するトラブル!?

お年玉はすてきな日本の慣習ですが、お年玉をきっかけとするトラブルも続出しています。トラブルの内容は実に多彩で、中には解決が難しいものもあります。
 
子どもからすると、
・お年玉で好きなものを買いたいのに、スマホ(ゲーム)はダメと言われた
・お年玉は全部自分のもののはずなのに、銀行に預けなさいと言われた
・お年玉をくれる人が少ない

 
大人からすると、
・お年玉は必ずあげなきゃいけないのか、あげないと常識のない人と思われてしまうのか
・会ったときだけあげればよいのか、会えなかったら郵送するのか
・兄弟・親類間で、お年玉を巡ってもめている
・袋やきれいなお札を毎年用意するのが面倒

 
などなど。
 
最近では、スマホのアプリ内で「年賀状」のやりとりができたり、「お年玉」が抽選で当たる、などのキャンペーンもあったりします。
 
電子マネーでお年玉をもらえば、親に回収されずに自由に使えるなどという意見まで出てきました。スマホ世代の子どもたちは、このようなネット上のやりとりに何の抵抗も感じなくなってきたのかもしれません。
 
しかし、ネットでは何かを行うたびに自分の個人情報を登録する、もしくは個人情報が連携されていることがあるのです。もちろん安全なサイトもありますが、個人情報が分散するということは、それだけリスクが高まることにもなります。
 
コミュニケーション手段としてのスマホは大変便利なものですが、過度な使い方と思えるようなところまで踏み込むかどうかは、判断が必要ですね。
 
出典 金融広報中央委員会「子供のくらしとお金に関する調査(第3回)」(2015年度)
 
執筆者:黒澤佳子
CFP(R)認定者、中小企業診断士

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