仕事の評価に満足している女性は半数以下。女性の平均給与はいくらくらい?
ファイナンシャルフィールド / 2020年1月20日 3時0分
2020年の目標として、出世や給料アップを掲げている方もいらっしゃるのではないでしょうか。仕事メインでバリバリ働くのはもちろん、家事や育児と並行して働くなど、女性が活躍する機会も増えてきました。 そこで今回は、女性向け求人情報サイト「エンウィメンズワーク」を運営するエン・ジャパン株式会社が発表した、仕事の評価についてのアンケート(※1)の結果を見ていきましょう。
定期的に仕事の評価を受けている女性は半数弱
この調査は、「エンウィメンズワーク」を利用する女性515名を対象に行われたものです。
【定期的に仕事の評価を受けることは大事なことだと思いますか?】
・思う :90%
・思わない:10%
【定期的に仕事の評価を受ける機会はありますか?】
・ある:48%
・ない:52%
定期的に仕事の評価を受けることを重視している女性は、全体の9割。このようにほとんどの人が仕事の評価を重視しているのにもかかわらず、実際に評価を受ける機会がある人はギリギリ半数以下という結果になりました。理想と現実に乖離があるということがわかります。
女性が仕事の評価に求めるものは、やっぱりお金?
仕事をする理由は、お金であったり、やりがいであったり、社会貢献であったり……人それぞれ。女性が仕事の評価に求めているものはなんなのでしょうか。定期的な評価機会がある女性を対象にした質問の回答をチェック!
【自分の仕事への評価に満足していますか?】
・満足している :48%
・満足していない:52%
真っ二つに割れる結果となりました。半数以上の人が、評価内容に不満をいだいているようです。満足している理由と、満足していない理由を詳しく見ていきましょう。
【満足している理由を教えてください。(複数回答可)】
1位:評価結果が給与や賞与に反映される 46%
2位:評価者が自分の仕事をよく理解している 35%
3位:適切な目標が設定されている 28%
4位:評価基準が明確 26%
5位:成果だけでなくプロセスも評価してもらえる 25%
1位はずばり、評価に見合った給与や賞与がもらえているという理由でした。労働の報酬はお金ですから、やはりここは外せませんね。
その他上位の回答を見るに、評価者が自分の仕事内容をよくわかっていて、結果だけでなくプロセスも含めて評価してくれ、それがしっかり報酬に反映されている……ということが重要だとわかります。
逆に、満足できない理由は以下のとおり。
【満足していない理由を教えてください。(複数回答可)】
1位:評価基準が曖昧 67%
2位:評価者が自分の仕事をよく理解していない 49%
3位:評価結果が給与や賞与に反映されない 46%
4位:評価結果が昇進や昇格に反映されない 31%
5位:適切な目標が設定されていない 30%
1位は、評価基準が曖昧という結果になりました。「なんでこれができているのに評価されないの?」「同じ内容でもあの人は評価されているのにわたしは評価されていない」など、評価基準が不明瞭だと不満も多く生まれてしまいますよね。
2位は、よくありがちな現場と上層部の溝が露呈してしまったパターンでしょうか。ほかの回答を見ても、「これだけ評価されているのになぜそれがお金や出世に反映されないの」というやるせない気持ちが伝わってきます。
仕事の評価を人力で行うと、このような不満も生まれがちなのかもしれません。将来的に、AIによる仕事の評価も当たり前……なんて未来もあるのでしょうか。
ここ数年、女性の平均給与は右肩上がり!
では、女性の平均給与はいったいいくらぐらいなのでしょうか。国税庁が発表した「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」(※2)を見てみましょう。
【1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与(女)】
・平成28年:279万7000円
・平成29年:287万円
・平成30年:293万1000円
ここ数年、女性の平均給与は右肩上がりであることがわかります。
ちなみに、平成30年の男性の平均給与は「545万円」。同年の男性の正規雇用者数:非正規雇用者数が約9:1なのに対し、女性は約6:4ということも考えると、やはりまだ女性の平均給与のほうが男性より低くなってしまうのかもしれません。
平均給与と自分の給与を比較すると、「仕事の評価がきちんと給与に反映されている」と実感できたり、一方で「自分の仕事っぷりがぜんぜん給与に反映されていない!」と気づいたりすることもあるかもしれません。
仕事の評価を受ける機会がある人もない人も、今年の自分の目標を定めるひとつの手がかりにしてみてはいかがでしょうか。
出典
※1 エン・ジャパン株式会社「女性500名に聞く仕事の評価実態調査」
※2 国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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