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つみたてNISAが延長。始めないともったいない理由って?

ファイナンシャルフィールド / 2020年1月21日 9時15分

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2019年11月に、つみたてNISA(少額投資非課税制度)において、非課税で積立投資ができる期限が延長されるというニュースが報道されました。   投資初心者の方にもおすすめな、つみたてNISAですが、実際のところ、税金において、どのくらい優遇が受けられるのでしょうか。今回は、つみたてNISAの非課税メリットについて、具体的な金額を確認していきましょう。  

つみたてNISAの延長とは?

投資信託などの金融商品に投資し、分配金をもらったり、値上がりしたことにより譲渡益を得たりした場合には、私たち投資家は、税金を支払わなければなりません。
 
しかし、つみたてNISAを利用すると、この税金を支払う必要がありません。現在の制度では、2018年から2037年の間、毎年40万円を上限として、20年間非課税で投資を行うことができます。
 
そして今回、このつみたてNISAが変更される予定です。現在の制度では、つみたてNISAで投資を行うことができる投資可能期限は「2037年末まで」とされていますが、2037年までのいずれの年からつみたてNISAを始めても、20年間、非課税で投資が可能になるように改定される予定です。
 

税制はどのくらい優遇されるの?

投資可能期限がなくなり、いつでも利用することができるようになるつみたてNISAは、税金において、どのくらいメリットがあるのでしょうか。投資シミュレーションをして、確認していきましょう。
 
例えば、以下の条件で、つみたてNISAを利用して投資を行ったとします。すると、シミュレーション結果は以下のようになります。
 
<税軽減シミュレーション>(※)
積立金額   :毎年40万円
積立期間   :20年間
想定運用利回り:3%
 
<シミュレーション結果>
非課税メリット(つみたてNISAを利用した場合に得られる非課税効果)
59万3608円
 
運用結果(元本の合計800万円+運用益292万2018円)
1092万2018円
 
この場合、非課税の効果は、約60万円となります。同じ投資を行うのでも、普通の証券会社の口座を利用する場合と、つみたてNISAを利用する場合とでは、大きな違いがあることが分かりますね。さらに、運用利回りが5%など、より高くなるにつれて、つみたてNISAの非課税メリットはより大きくなります。
 

つみたてNISAの賢い利用方法

最後に、非課税効果を最大にするために、つみたてNISAを賢く利用するポイントをご紹介します。
 
一般的に投資を行う場合、比較的運用利回りが高い商品(リスクが高い)と、利回りが低い商品(リスクが低い)を組み合わせて、分散投資を行いますが、つみたてNISAでは、運用利回りが高い商品を集中して購入し、普通口座では、利回りが低い商品を保有する方が、非課税メリットが大きくなります。
 
具体的には、日本国債など無リスク資産と呼ばれるものは、証券会社の普通口座で保有します。これらは、元々ほとんど利益が出ないものなので、課税されたとしても、ごくわずかです。
 
逆に、利回りが高く、大きく利益を上げる可能性が高い商品については、つみたてNISAで投資することで、利益が出ても非課税とすることができるのです。普通口座とつみたてNISAを上手に使い分けてみましょう。
 
いかがだったでしょうか。投資可能期限が延長され、ますます注目が高まるつみたてNISA は、実は利用しないともったいない制度です。今回の記事を参考にしながら、ぜひ今年こそ、投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 
参考 (※)三井住友銀行 メリットを確認! 税軽減シミュレーション
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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