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「収入保障保険」と「就業不能保険」の違いを知っていますか?

ファイナンシャルフィールド / 2020年2月6日 9時15分

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収入保障保険と就業不能保険は、その名前から来るイメージが近いからか混同されがちですが、実は別モノです。保険の種類もどんなときにどんな人の役に立つのかも違います。詳しく見てみましょう。

収入保障保険とは

収入保障保険はどんなときに役立つ保険かというと「被保険者である本人が亡くなったとき」です。死亡もしくは高度障害が残る状態になった時点で、残された家族のために保険金が支払われます。
 
役割としては死亡保険に近いですが、保険金は一括ではなく毎月(選択しだいでは毎年)あらかじめ決めておいた一定の金額が支払われます。残された家族の生活費として、家族を支えてくれる保険です。

就業不能保険とは

就業不能保険は、毎月お給料のように保険金が受け取れる保険という点では収入保障保険と同じです。では何が違うのかというと「どんなときに受け取れるか」です。
 
収入保障保険は「本人が亡くなったとき」でしたが、就業不能保険は「本人が働けなくなったとき」です。大きな病気やけがケガで長期入院や在宅療養が必要になったときに役立ち、収入減少のダメージを補ってくれます。
 
収入保障保険が「残された家族のための生活費」を用意するためのものであるのに対し、就業不能保険は「療養中の自分を含めた家族の生活費」を用意するためのものです。

どんな人が加入している?

収入保障保険は死亡時の保障のため、被保険者本人の収入がなくなるとお金に困ってしまう可能性がある家族がいる方がメインです。
 
死亡保険と違い、長生きして満期が近づくほど受け取れる保険金総額が少なくなっていきます。そのため、一般的な死亡保険(終身保険や定期保険)よりも保険料が割安に設定されています。
 
その特徴から、契約者が若く、今後お子さまが独立するまでの教育費や養育費などで費用が必要な期間が想定される家庭に特に好まれます。
 
就業不能保険は、自分の生活費の補償でもあるので、経済的に支えている家族がいるかどうかに関わりません。
 
会社員や公務員の方よりは、社会保障が手薄で仕事を休んだ場合、有給休暇も傷病手当金も受けられないような自営業やフリーランスの方に好まれる傾向にあります。

さらに「所得補償保険」もある!

就業不能保険と似たタイプの保険で「所得補償保険」というものもあります。より収入保障保険に近いネーミングでややこしいですね。
 
所得補償保険は、就業不能保険と同じように働けなくなった場合に毎月お給料のように保険金が受け取れる保険です。就業不能保険は主に生命保険会社で扱われていますが、所得補償保険は主に損害保険会社で扱われています。
 
就業不能保険は、一度契約すれば同じ保険料で「60歳まで」など数十年にわたる契約も可能ですが、所得補償保険は自動車保険のように保険期間が通常1年から数年ほどで設定されています。若いうちは保険料が割安ですが、更新するたびに上がっていきます。
 
そのほか、所得補償保険は職業が保険料に影響する、免責期間が短いなど細かい違いもあります。自分や家族にとっていつまで保障が必要なのか考えて選びましょう。

慎重に考えてぴったりな保険を選ぼう

収入保障保険と就業不能保険は、どちらも必要だと感じれば両方入ることもできますし、家庭の状況によっては「何かあっても貯金や社会保障でまかなえるから両方いらない」という判断もあるでしょう。
 
名前のイメージに惑わされず、正しく知って、自分や自分の家族にとって適切な備え方を選びたいですね。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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