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初心者によくある?投資対象のバーゲンハンティング狙いが危険である理由

ファイナンシャルフィールド / 2020年2月14日 9時0分

初心者によくある?投資対象のバーゲンハンティング狙いが危険である理由

アンケートでは「良いものであれば多少値段は高くても購入する」か「あくまで価格にこだわる」か、という質問項目があります。もちろんモノによるでしょうが、資産運用の場合はどうでしょうか?

売られすぎを探すのは難しい

例えば資産運用での株や投資信託の場合、「バリュー投資」といって本来評価されるべき価値を下回っている場合に、「この価値まで戻ってしかるべき」という投資対象を探す手法です。
 
確かにうまく投資対象が見つかれば良いのですが、直接会社の財務担当者にアプローチできる、会社のIR担当に確認できるなどリサーチ資源が豊富なプロの投資家にはかなわない一般投資家が、そのような掘り出し物をいち早く見つけるのはかなり難しいです。

売られすぎの反発上昇は長続きしない

次に売られすぎの場合、その理由は、個別株であれば業績が芳しくない、財務や企業体質に問題がある、投資信託であれば投資哲学が今の相場環境にそぐわない、など説明できる理由があります。
 
裏付けのある理由を超えて下落した分を取り戻したら、安値で放置されている理由が解消されない限り(業績に改善の見通しがたったなど)上昇分は終わりということになります。したがって上昇は長続きしない場合が多いです。

現在の株価や基準価額だけで判断するのは危険

株価は基準価額だけを見て「安い」と判断しがちです。なぜなら、一般的な商品と違ってはっきりと目に見えたり、味わえたりしないからです。
 
その結果、バーゲンハンティングに成功したと思っても、一向に上昇する気配を見せないとか、もっと悲惨なケースであれば、「これだけ安いんだから、いい加減上昇するだろうと思って買い付けしたら、下げ止まらない」という場合もあります。
 
逆に、「こんなに高いのだから、ここからさらに上がるなんてあり得ない」という感覚的な理由で手を出さない人もいますが、理由があれば上昇は続きます。
 
例えば、東証一部のハイテク銘柄などは、2019年大きく上昇したものも多く、おそらくその途中で、買いを入れることにためらわれた方もいらっしゃったことでしょう。
 
「高値つかみ」に終わることを懸念するからにほかなりませんが、この懸念を裏付ける数字的な根拠がないのであれば、思い切って買いを入れるべきです。
 
なぜなら、上げトレンドの途中であってもまだ上昇することに気づいたわけですから、先延ばしにすると得られるはずの収益の一部を逃してしまうだけだからです。
 
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者

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