住宅ローンの審査に落ちてしまう人の特徴って?
ファイナンシャルフィールド / 2020年2月18日 9時15分
住宅を購入するときに、大半の方は現金でなく住宅ローンを利用するのではないでしょうか。しかし、住宅ローンは誰でも簡単に利用できるものではなく、金融機関の審査というものがあります。 今回は、金融機関の住宅ローンの審査について考えてみましょう。
住宅ローンの審査ってなに?
金融機関がお金を貸し出す際には、誰にでも無条件で貸し出すのではなく、貸出金を確実に返済してもらうことを考えます。そこで金融機関はリスクを考え、貸し出す際の利用条件を決め、貸してもよいかどうかを判断いたします。これが「住宅ローンの審査」というものです。
仮審査との違いは?
住宅ローンの申し込みから融資までの流れは、(1)物件の確認(2)事前審査申込・通過(3)本審査申込・通過(4)住宅ローン契約(5)融資実行となっています。
(3)の本審査がいわゆる住宅ローンの審査ですが、その段階に至る前に、(2)に事前審査というものがあります。
事前審査とは仮審査とも言い、住宅ローンの申し込みに当たり、本審査に進めてよいか判断する審査で、主に返済能力を判断するものです。この仮審査が終わってようやく、本審査となります。
例として、みずほ銀行の審査基準(利用条件)を見てみますと、
「・満20歳以上71歳未満で、最終ご返済時の年齢が満81歳未満の方
・みずほ銀行が契約する生命保険会社の団体信用生命保険にご加入が認められる方
・安定した収入のある方
・保証会社の保証を受けられる方
・原則、日本国籍の方または永住許可等を受けている外国人の方」(※より引用)
となっており、この利用条件をすべて満たす個人が、住宅ローンの借り入れをすることができるようになっています。
住宅ローンの審査に落ちてしまう原因は
住宅ローンの審査に落ちてしまう原因としては、さまざまなケースが考えられます。まず、審査基準から外れるのは、事前審査で物件の購入金額に対し収入が見合ない場合や、本審査で利用条件を満たさない場合などが考えられます。
その他に、事前審査後の借り入れ・団体信用生命保険に加入できなかった・担保物件の評価が低い・信用情報に記録が残っているなどの要因も考えられます。
住宅ローンの審査に落ちないための対策は
では、住宅ローンの審査に落ちないための対策はあるでしょうか。基本的には、借り入れ銀行の利用条件に沿った対応をすることです。金融機関により、表に出ない審査基準があったとしても、これは分かりませんので、それ以上の対策はないのです。
また、無理をして審査に通って、融資が行われても、身の丈に合わないローンは、後で苦労することになります。長期的な収入の見通しを考え、無理な借り入れはやめるべきでしょう。
借り換えと新規だと審査方法は違うの?
なお、住宅ローンの審査を受けるのは、新規の借入れと借り換えのローンの場合があると思います。どちらも住宅ローンの審査ではあるのですが、審査方法は異なります。
基本的に新規の場合は、利用基準に沿った信頼性の審査が主ですが、借り換えの場合は、評価額や住宅ローン残の減り方の問題などが基準となります。
審査が甘い銀行は存在しますか?
どの銀行にローン審査を申し込むか考える時、審査の甘い銀行なら審査が通りやすいのではないかと考えるかもしれません。一般的に、都市銀行より地方銀行の方が審査は甘い、と言われることもありますが、金融機関により審査はまちまちなので、どこの銀行の審査が甘い、ということは一概には言えません。
各金融機関により違いがあるので、表に出ていない部分については分かりません。ただ、審査が甘い銀行で無理にローンを組むよりも、逆に、審査が厳しい金融機関で審査をクリアできるローンの方が、後で楽かもしれません。
最後に
大抵の金融機関は、ローンの利用条件を発表していますので、それを参考に住宅ローンを借りる準備をしましょう。
なお、住宅購入後のアドバイスとして、次の点を挙げておきます。購入後も、固定資産税・火災保険や管理費等(マンションの場合)が必要となります。さらに、個人の住宅では15年前後で修繕費が必要となりますので、考慮に入れておきましょう。
また、地価公示価格などを参考にして、10年ごとぐらいに物件の資産価値がどうなっているのかチェックすることも大切です。資産価値とローンの借入金残高を比較して、現状を認識するとともに、その後のローン返済について考えるようにしましょう。
出典 (※)みずほ住宅ローン商品概要|みずほ銀行
執筆者:小久保輝司
幸プランナー 代表
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