投資初心者必見! ドルコスト平均法の真実
ファイナンシャルフィールド / 2020年3月2日 9時0分
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みなさんは「ドルコスト平均法」という投資方法をご存じでしょうか。投資初心者の方によくお薦めされる方法ですが、必ずしもメリットばかりがあるとは限りません。 今回は、ドルコスト平均法の特徴や、注意点をチェックしていきましょう。
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、投資信託などの商品を毎月同じ金額分継続して購入する方法です。例えば、比較的リスクが低いといわれているインデックスファンドを、毎月3万円分購入するとします。
投資信託の価格は、日々変動するので、以下の例のとおり、毎月購入する口数が変わってくることになります。
1月
基準価格:1000円
購入額 :3万円
購入口数:30口(3万円÷1000円)
2月
基準価格:2000円
購入額 :3万円
購入口数:15口(3万円÷2000円)
3月
基準価格:1500円
購入額 :3万円
購入口数:20口(3万円÷1500円)
毎月同じ口数ずつ購入する定量購入方式と比較すると、ドルコスト平均法は、購入単価を平均化することが可能です。
また、毎月購入する金額が同じなので、仕組みが分かりやすく、投資初心者の方に人気があります。証券会社の「毎月積立」や「積立投資」などのサービスなどを利用すると、自動的に商品を買い付けてくれるので、手間が省けるというメリットもあります。
必ずしもベストな方法ではない
しかし、ドルコスト平均法は、必ずしももうかる方法ではありません。先ほどの例で確認してみると、基準価格が1000円と最も低い1月にたくさん購入し、基準価格2000円と最も高い2月は、商品を買い控える方が、賢く投資をすることができます。
ドルコスト平均法を利用して、機械的に毎回購入すると、もうかっているように感じるかもしれませんが、自分で買い時や売り時を判断する場合と比較すると、市場の変化や経済情勢を考慮することができず、買い時や売り時を逃す「機会損失」という状況が起きているケースがあります。
ドルコスト平均法で資産運用をしていれば安心、ということはありません。
注意したいポイント
ドルコスト平均法で注意しておきたいポイントを見ていきます。まずは「手数料」についてです。毎月一定の金額分、投資信託などを購入するドルコスト平均法は、例えば1年に1回だけまとめて購入する「大口購入」と比較して、購入手数料が増えてしまう可能性があります。
さらに、証券会社などのサービスを利用して、同じ商品を買い続ける「毎月積立」や「積立投資」を行うと、1つの商品に集中投資をしてしまい、さまざまな商品に分散投資ができなくなってしまうということも考えられます。
投資のリスクを減らすためには、分散投資は有効な方法です。万が一の時に備えて、ドルコスト平均法を利用する場合でも、複数の商品に投資するように注意しましょう。
いかがだったでしょうか。投資初心者の方にお薦めされることが多いドルコスト平均法ですが、実際のところは、決して万能な投資方法ではありません。投資の基本として、「手数料をチェックする」「分散投資を心がける」などのポイントを、しっかり守ることが大切です。
現在、証券会社で「毎月積立」などを行っている方も、実際のところ、どのくらいの手数料を支払っているのか、再度確認してみてはいかがでしょうか。
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
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