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約9割が老後の不安を感じている…不安の理由1位は?それでも老後の備えをしていない人が過半数も

ファイナンシャルフィールド / 2020年3月3日 8時30分

約9割が老後の不安を感じている…不安の理由1位は?それでも老後の備えをしていない人が過半数も

人生100年時代、と最近よくいわれるようになりました。実際、内閣府「令和元年版高齢社会白書」では、65歳以上の人口は3558万人となり、総人口に占める割合が28.1%になったと報告されています。   長寿は喜ばしいことですが、その反面、セコム株式会社が20代以上男女(20-29歳、30-39歳、40-49歳、50-59歳、60歳以上/男女各50名の計500名)を対象に実施した「老後の不安に関する意識調査」によると、「老後の不安を感じるか」と聞いたところ、「感じる、または感じた」「どちらかといえば感じる、または感じた」と答えた人が合計で87.2%となり、2012年の調査開始以来、最も高い割合になりました。   老後不安に対するアンケートをもう少し詳しく読み解いていきましょう。  

2012年以降、最高値をマーク! 「老後不安」を抱えるのはなぜ?

老後の不安を抱えてしまう最大の原因は何なのでしょう。1位は、「病気やケガなどの健康不安」72.2%。ここから、日本は医療大国でありながら、病気やけがの不安はいまだ大きいことがわかります。
 
たしかに、長寿になれば、アルツハイマー型認知症や、脳の病気による半身麻痺など、介護を必要とする病気にかかるリスクも高くなります。お互い負担になる介護のことを考えると、長寿になったと単純に喜べないのも当然です。
 
次いで、「経済的な負担に関する不安」が71.8%。特に20~30代の、現在年金を払っている若い世代は、「自分たちも年金をもらえるのだろうか」という漠然とした不安を抱えていることでしょう。2019年10月1日から消費税が引き上げられたことも、そんな不安を感じる理由の1つ。
 
病気やけがなどの健康不安、経済的な不安、こうしたさまざまな不安が総じて「老後不安」になっているのだと考えられます。

「老後が不安」なのに、「老後の備え」をしない人の実情とは?

約9割の人が「老後不安」を抱えているという事実にもかかわらず、「老後に備えた対策の有無」を聞いたところ、57.6%の人が「老後に備えた対策をしていない」と回答しました。
 
その理由は、「具体的にどのような対策をすればよいかわからないから」が57.6%で1位でした。実際に不安を抱えていても、何をすればよいのかわからない、という人が多いのです。
 
一方で老後の具体的な備えや対策をしている人もいます。内容を聞いたところ、「定期的な健康診断や人間ドックを受診する」「貯蓄する」人がそれぞれ54.2%で、トップの回答となっています。

家族の老後も不安! あなたの身の周りの人は大丈夫?

老後不安は何も自分自身だけの問題ではありません。家族や配偶者が認知症になることに不安を感じる人は、「感じる、または感じた(26.2%)」と「どちらかといえば感じる、または感じた(30.6%)」をあわせて、合計56.8%となっています。
 
家族や配偶者が認知症になれば、介護をしなくてはならなくなる可能性が高まり、負担が増えます。若い世代にとっては、自分自身だけでなく、家族の老後も支えなくてはならないということです。「老後不安」は、自分自身だけでなく、自分の身の周りの人も含めた問題です。早いうちから行動を起こしておくことが、得策といえそうです。
 
出典 セコム株式会社「老後の不安に関する意識調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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