20代以下と40代以上のガン保険の選び方は違う!そのポイントとは
ファイナンシャルフィールド / 2020年3月10日 10時0分
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ガン検査といえば、エコー、MRI、CT、PET-CTといった専門の大型機械や器具を使った検査が主流ですが、近い将来、尿検査や血液検査だけでガン検査ができる時代がやってきます。 また、テレビや新聞で新しいガン治療法発見のニュースを目にすることもあります。実用化には何十年もかかるような場合もありますが、さまざまな新しいガンの治療法が確立されていくはずです。 いまやガンが発見されても治療法がなくて死を迎える時代ではなく、早期発見すれば治療できる時代です。とはいえ、ガンの治療や生活費の確保のためのお金も必要です。ガン保険選びについて、加入する年代も踏まえて考えてみましょう。
40代からガン保険の保険料は急上昇
医療保険のジャンルとしてガン保険はすっかり確立されました。ガンという病気に特化することで、医療保険としての保険料を安くしたり、入院給付金の支払い日数を無制限にしたりしています。
手軽な検査で早期発見できる時代となったガン。日本人の2人に1人が生涯でガンにかかるといわれる時代に、ガン保険への加入を検討される方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、加齢とともにガンになるリスクが高まることもあり、ガン保険の保険料も40代くらいから急上昇していきます。ある程度まとまった保障内容のガン保険に40代で加入すると、保険料が安い終身払い契約でも月額3000円以上となってきます。
20代など若くて保険料が安い時期に加入するなら、保険料の負担も少なくてある程度まとまった保障内容のガン保険に加入することができます。しかし、40代以上となるとガン保険の保障内容を吟味して保険料負担を下げる必要が出てきます。
ガン入院給付金は必要か
ガン検査の方法が日々進歩しているように、ガンの治療も日々進歩していてさまざまです。かつてはガン治療=長期入院のイメージがありましたが、入院期間は短期間になっています。
そもそも入院であれば医療保険に加入していれば給付対象になりますから、あえてガン入院給付金のためにガン保険に加入すべきかはよく考える必要があります。
しかし、白血病など今でも治療には長期入院が必要なガンもあります。短期間に入退院を繰り返す場合も医療保険の入院給付金が支払い限度日数に達してしまって、給付金の支払いが止まってしまうこともありますが、ガン保険のガン入院給付金は支払い日数が無制限というメリットがあることは述べておきます。
そして、保障内容として見落としがちなのが、女性が医療保険に加入している際に女性疾病特約をつけている場合です。その特約では、通常の病気での入院給付金以外に女性特有の病気で入院すると割り増しで入院給付金が支払われます。
実はその女性疾病特約に該当する病気での入院に、ガンでの入院が含まれています。女性特有の子宮ガンや乳ガン以外の胃ガンなど男女問わずかかるガンも対象です。
もちろん保険会社や保険商品により異なるかもしれませんが、契約のしおりや約款に女性疾病特約に該当する病気の一覧が書いてあり、ほとんどのガンが記載されています。
通院給付金や治療方法によって支払われる特約が必要か
最近は入院ではなく通院でガン治療をするケースも増えています。ガン保険にはガン通院給付金特約というものがあります。ガンの治療で通院したら1日あたり数千~1万円給付されるというものが多いです。
ただし、条件がいろいろついています。「退院してから1年以内の通院に限る」「通算で60日分まで」といった制限です。
しかし、保険会社や保険商品によっては放射線治療や抗ガン剤治療など、今の治療法として広く選ばれる特定の治療を受ける場合は無制限というものもあります。さらに、ホルモン療法、温熱療法などさまざまな治療での通院にも対応しているガン保険もあります。
最近だと免疫療法というガン治療法の研究が進んでいます。NK細胞(ナチュラルキラー細胞)という人間が持っている免疫力を強めることによってガン細胞を抑制するような治療法です。iPS細胞を利用した新たなNK細胞による治療法がいろいろと出てきています。
まだ40代であれば、将来70歳くらいでガンにかかった場合に今と同じように抗ガン剤治療で治療することが多いかもしれません。しかし、今20代の方が将来70歳くらいでガンにかかった場合にも抗ガン剤治療が一般的に行われているかはわかりません。免疫療法やまだ見ぬ治療法が広く行われているかもしれません。
若い世代の方は治療法に関わらず保険金が支払われるガン診断(または治療)給付金をガン保険の保障の中心に置いた方が良いと考えます。ガンと診断されたら100万円等のまとまったお金が支払われるガン診断給付金、さらに数年後再発などをするたびに何度でも支払われるガン治療給付金です。
ガン検査もガン治療も日々進歩していくことを踏まえながら保険料と保障内容を吟味して、ご自身にあったガン保険を選びましょう。
執筆者:西村和敏
ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
宅地建物取引士
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