臨時休校で料理負担が増えた家庭が8割!一方で親子のコミュニケーションが増えたとの声も
ファイナンシャルフィールド / 2020年3月18日 22時30分
3月2日(月)より、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした全国小中高の臨時休校が開始しました。学校が休みで基本自宅待機なので、給食がありません。そうすると、親は子どものお昼ごはんを用意しなければならなくなります。 文部科学省の学校給食費調査(平成18年5月1日現在)によれば、給食費の月額は小学校の低学年3958円、中学年3976円、高学年3984円、中学校4522円です(※1)。平日を22日とすると、1食あたり約180~206円と格安です。この値段で栄養バランスの取れた食事を提供してくれる給食は素晴らしいですよね。 クックパッド株式会社は、臨時休校になった小中高校に通う子どもを持つ親448名を対象に「臨時休校に伴う家庭の料理負担の実態調査」を実施しました。早速結果を見てみましょう。
学校の臨時休校で、8割が家庭での料理負担が増えたと回答。中でも昼ごはんの準備が大変
子どもの学校の臨時休校により、家庭での料理の負担が増えたか聞いたところ、80%が「増えたと回答しました。料理をする際に困っていることは何かを尋ねると、最も多い回答は「昼ごはんの準備が大変」で、72%でした。
次いで「献立を決めるのが大変」(48%)、「外出を控えるため 買い物に行きたくない」(26%)という結果になりました。外出するとウイルスの感染リスクがあるので、買い物に行きたくないのですね。
具体的には、「学校給食のようにバランスの取れた献立を考えるのが難しい」「仕事しながら三食分の料理や家事するのが大変」「感染リスクを考えると子どもを買い物に連れて行きたくない」といったコメントが寄せられました。
料理をすることで気持ちが前向きに。ストレス発散や、親子のコミュニケーションが図れる
料理をすることで気持ちが前向きになったことがあったかと尋ねたところ、36%が「ある」と回答しました。
理由としては、「子どもと一緒に料理を作る機会が増えた」「料理に集中することで気分転換になった」「外出できずにストレスを抱えていたが、餃子やたこ焼きなど家族で作れるメニューでイベントのように楽しめた」といった声が寄せられました。
外出ができないので、親も子も退屈でストレスがたまりがち。昼食の用意に手間がかかるものの、子どもと一緒に料理を作ることで、ストレス発散になり、親子のコミュニケーションを図ることができるようです。
丼などの単品より栄養バランスが優れ、かつ時短でできるメニューを検索
クックパッドの検索データ分析サービス「たべみる」によると、臨時休校が開始された3月2日(月)以降、「昼ごはん」の検索頻度が急増しており、前年同週比298%と、約3倍になりました。ママたちは、昼食のメニューをどうしようか、レシピを検索しているようです。
「昼ごはん」と組み合わせて検索されるキーワードを見ると、「時短」が3月2日週は前週比で158%に増加しています。
一方で、「うどん」「丼」「パスタ」などの単品メニューのキーワードは検索が減少しています。単品メニューではなく給食並みの栄養バランスで、かつ時短のメニューを調べていることが伺えます。
新型コロナウイルスの感染拡大はまだ収束の兆しが見えず、自宅待機がしばらく続く可能性がないとはいえません。一緒に昼食や夕食、おやつなどを作ることを親子の楽しみにしてはいかがでしょうか。
【出典】
※1:文部科学省「学校給食費調査(平成18年5月1日現在)」
※2:クックパッド株式会社「臨時休校に伴う家庭の料理負担の実態調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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