セカンドライフの計画はなるべく早めの方がいい? プランを立てるコツをFPが紹介!
ファイナンシャルフィールド / 2020年3月20日 0時50分
先日、保険の見直しでご相談にいらっしゃったお客さまは現在58歳。これまで更新型の保険にご加入されていましたが、60歳の退職を目前に、更新型ではなく終身型の保険に切り替えられました。 退職後は年金が収入源となります。年金から保険料やその他の税金を支払うのは大変です。できるだけ働いているうちに支払いが終えられると、セカンドライフの暮らしにゆとりができます。
セカンドライフの計画
「セカンドライフの計画って、いつから考えれば良いの?」というご質問を多くいただきます。30代、40代は住宅ローンやお子さまの教育資金などの支払いがある時期なので、なかなかセカンドライフの計画を立てるのが難しい時期です。
できるだけ早めに計画を立てたほうが良いのですが、実際のところ、40代後半から50代のうちに計画を立てられる方が多いのが現状です。
リタイアメントプランの考え方など、従業員向けにレクチャーしている企業もあるのですが、個々人の資産内容を見て具体的にアドバイスするところまではできません。ご自身でもセカンドライフの計画や資産内容の見直しはできますので、まずはセルフチェックから始めてみましょう。
リタイアメントプランとは
退職後の人生設計がリタイアメントプランです。ゆとりあるセカンドライフを送るために経済的な視点から資産設計をしていきます。
セカンドライフの収支を事前に確認しておくことで、現役のうちにできることや課題などが見えてきます。「退職後に計画すれば良いか」と後回しにしておくと、希望の暮らし方や生活ができなくなってしまうことも少なくありません。
すぐにFP(ファイナンシャルプランナー)などに相談できますが、まずはご自身でセルフチェックを行い、セカンドライフの収支を把握してから、対策などを相談すると良いでしょう。
セルフチェックのポイント
セルフチェックをするにはさまざまな方法がありますが、以下の手順が分かりやすいので参考にしてください。
1.支出を確認
・現在の支出を書き出します。
・生活費だけでなく、税金や保険料など、退職後も支払い義務のあるものがあります。
・住宅ローンなど借入金の完済時期も必ず確認しておきましょう。
2.収入を確認
・ねんきん定期便などで、将来受け取ることができる年金額を確認します。
・退職金やその他の私的年金、預貯金など、セカンドライフの収入額を確認します。
3.収支やバランスをチェック
支出と収入が分かったところで、月々に使える金額と月々の支出のバランスを見ていきます。ここで問題なのが、何歳まで計画を立てるべきなのか分からないという点です。人生100年時代といわれていますので、できるだけ平均寿命以上の長いスパンで計画しておくと安心です。
セルフチェックをすると、現在想定している収入では月々○万円足りない、65歳から10年間の収支はバランスが取れるが75歳以降が不安、など問題点が見えてきます。
課題や問題点が見えてきたところでFPなどに相談すると、対策など具体的なアドバイスが得やすくなります。
お金だけでなく暮らし方・生き方も大切
リタイアメントプランは経済的な視点からの資産設計となりますが、お金だけでなく暮らし方や生き方を考えることも大切です。どのような生活が送りたいのか、どこで暮らしていきたいかなど、ご家族で話しておくことも重要です。
都心では家賃や食費など生活費が高くなってしまうので、田舎に帰って暮らしたいなどのご希望によって、将来の支出額が変わってきます。
あくまで計画、プランニングとなりますので、この場合はどうかな?こうしたら改善できるかな?など、いくつかのプランを立ててシミュレーションしておくことをお勧めしています。
何より、計画を早めに立てておくことで対策を実行できる時間が長くなりますので、ぜひセルフチェックをしてみてください。
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
関連記事
結局、老後に必要な貯蓄額は「2000万円」なの?みんなはどれくらい貯蓄してるのか
老後の日常生活費(夫婦2人)は最低でもいくら必要なのか
セカンドライフを考える 老後の暮らし、どうやってやりくりすればいい?
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
このままじゃ親子共倒れだ…。65歳元会社員、“年金増額計画”で余裕の老後を確信も、状況を一変させた「老母からの電話」【FPの助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月22日 7時15分
-
60歳で仕事を辞めたいならやっておくべき5つのこと
オールアバウト / 2024年9月16日 21時40分
-
46歳独身、親と同居しており「実家」はそのまま相続する予定です。貯金は「100万円」で結婚の予定もないのですが、65歳まで働けば“老後の生活”は安泰でしょうか? 現在の年収は360万円です
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月12日 4時30分
-
中高年世代のための「リタイアメントプラン設計講座」特集! 『THE21』最新号に掲載 老後資金とライフプランの見直し方を専門家が徹底解説
PR TIMES / 2024年9月9日 17時15分
-
52歳会社員、貯金4950万円。58歳で退職し、大学へ行き「学び直し」がしたい
オールアバウト / 2024年8月31日 20時5分
ランキング
-
1民間企業の給与は平均459万5000円…人手不足背景に3年連続増、2014年以降で最高
読売新聞 / 2024年9月25日 20時54分
-
2ついに動いた!任天堂vs.パルワールド訴訟の焦点 ポケモンに酷似?協業するソニーの出方は
東洋経済オンライン / 2024年9月25日 8時0分
-
3世代ですれ違う社会人用語 3位「鉛筆なめなめ」、2位「よしなに」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月25日 17時15分
-
4日本産食品全て輸入可能に、台湾 規制緩和、農相「復興を後押し」
共同通信 / 2024年9月25日 21時16分
-
5日本企業、冷める対中投資意欲 景気減速に治安懸念が追い打ち
共同通信 / 2024年9月25日 19時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください