1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

72の法則って何? 資産運用やローンで使いたい便利な法則

ファイナンシャルフィールド / 2020年3月21日 10時30分

72の法則って何? 資産運用やローンで使いたい便利な法則

みなさんは、「72の法則」というものをご存じでしょうか。これは、資産運用や、消費者金融機関でお金を借りる場合などの計算で役立つものです。   とても簡単なルールなので、誰でも利用することができますよ。今回は、投資初心者の方や、お金を借りるときに知っておきたい「72の法則」についてご紹介します。  

複利の効果とは?

まずは、「72の法則」の前に、「複利の効果」についてご紹介します。複利の効果とは、資産運用の場合、投資で得た運用利益を再投資することで、利息がさらについて、利益がどんどん膨らんでいくことを指します。
 
例えば、100万円を年率5%で、再投資をせずに運用した場合(単利運用)、1年間で得られる利益は、毎年5万円となります。一方、100万円を元本として投資し、運用で得た利益を次の年に再投資した場合(複利運用)、以下の通り、単利運用に比べて、利益が膨らんでいくことが分かります。
 
<複利の計算式>
100万円×(1.05)^投資期間
 
<100万円複利運用(年率5%)>
1年目:105万円(利益5万円)
2年目:110万2500円(利益10万2500円)
3年目:115万7625円(利益15万7625円)
4年目:121万5506円(利益21万5506円)
5年目:127万6282円(利益27万6282円)
 

便利な72の法則

複利の計算は、単利の計算とは違って少し複雑です。そこで、「結局どのくらい儲かるのか」をぱっと知りたいときに便利なのが、これからご紹介する「72の法則」です。

以下の式に当てはめて72の法則を使うと、「お金が2倍になるにはどのくらい時間がかかるのか」を計算することができます。
 
<72の法則>
72 ÷ 金利 ≒ お金が2倍になる期間
 
例えば、先ほどの例で見てみると、100万円を5%で複利運用した場合、200万円になるのはいつになるのかを求めることができます。
 
<100万円を年率5%で複利運用>
72 ÷ 5% ≒ 14.4年
つまり、100万円が200万円になるのは、14.4年後となる
 
同様に、72の法則を使うと、手元にある100万円を20年で2倍にしたい場合、年率何%で複利運用をしたら良いのか、ということも計算することができます。
 
<100万円を20年で2倍に複利運用したい>
72 ÷ 20年 ≒ 3.6%
 
つまり、100万円を20年で200万円にするには、年率3.6%で複利運用する必要がある
 

お金を借りるときにも要チェック

72の法則は、資産運用だけではなく、消費者金融などからお金を借りる場合にも役立てることができます。例えば、金利12%で、消費者金融から100万円を借りた場合、以下の式の通り、たった6年で、返済しなければいけない金額は200万円となってしまいます。
 
<100万円を金利12%で借りた場合>
72 ÷ 12% ≒ 6年
 
つまり、借りた100万円は、6年後に200万円返済しなければいけなくなる
 
消費者金融でお金を借りる場合、18%など、金利は高めに設定されています。審査が通りやすいので、あまり深く考えずに消費者金融からお金を借りてしまうと、返済金額はどんどん膨れ上がってしまうのです。
 
お金を借りる前には、72の法則を使うなどして、必ず、その金利の高さや、返済金額をチェックする必要があります。
 
いかがだったでしょうか。「72の法則」を初めて耳にした方もいるかもしれませんが、簡単な計算で、複利の効果を確認することができます。
 
これから資産運用にチャレンジする方や、ローンを組もうとしている方などは、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

関連記事

30代からでも遅くない。資産運用の第一歩を踏み出すための2つのハードル
60代からの資産運用は「つみたてNISA」がおすすめ。その理由って?
初めての資産運用。どんなことに注意して、何から始めればいい?
 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください