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貯蓄目的で終身保険(貯蓄型保険)に入るのは、間違いといわれる理由

ファイナンシャルフィールド / 2020年3月29日 0時50分

貯蓄目的で終身保険(貯蓄型保険)に入るのは、間違いといわれる理由

“貯蓄目的で終身保険に加入するのは間違っている” そう聞いたことはありませんか?今回は、そういわれる理由を、貯蓄型保険の概要とともに、FPの視点から解説していきます。  

貯蓄型保険とは?

貯蓄型保険とは、死亡や高度障害状態になった場合など、万が一の際の保障というだけでなく、貯蓄性も重視した保険です。そのため、解約しても一定の解約返戻金が支払われます。
 
また、解約時の条件によっては、解約返戻金が払い込んだ保険料を上回ることがあります。そういった場合は利益が生じ、ただ貯金しておくよりも多くの財産を形成できることもあります。
 
貯蓄型保険は、一般的な掛け捨て型の保険に比べて保険料が割高になりますが、解約返戻金が存在しているため、教育資金の準備や老後の生活費用確保のために利用されることも少なくありません。
 
なお、貯蓄型保険とは通称で、終身保険のほか、養老保険や学資保険、個人年金などを含めてこう呼ばれることがあります。

終身保険(貯蓄型保険)で貯蓄しない方がいい3つの理由

終身保険に加入したからこれで将来の貯蓄は大丈夫、と考えるのは早計です。終身保険への加入と貯蓄とは切り離して考えるべきです。その理由は以下の通りです。

(1)短期間で解約すると元本割れになる

終身保険の貯蓄性が最大限に発揮されるのは、解約返戻金が払い込んだ保険料を上回る場合です。そのためには20年、30年と長期間にわたり保険料を払い込み続けていく必要があります。
 
短期間で中途解約してしまうと、解約返戻金の額が払い込んだ保険料の額を下回り、元本割れとなっていまいます。
 
終身保険で貯蓄性を重視するのなら、解約返戻金が払い込んだ保険料を上回るのはいつ頃なのか、しっかり確認しておく必要があります。

(2)差益が少ない

終身保険では解約返戻金によって利益を得られるとはいっても、その利益は驚くほど大きいわけではありません。一般的に保険料が元本割れしないようにするためには、保険料を長期間にわたり払う必要があるということがよく分かります。

(3)必要なときに貯蓄を使えないのは貯蓄ではない

貯蓄とは本来、いざというときに備えてするものです。必要なときに必要な金額を引き出すことができず、下手に解約すれば元本割れのリスクをも有する終身保険は、本来の意味での貯蓄とはなりえません。
 
保険は保険、貯蓄は貯蓄としっかり切り分けて備えておくことが重要でしょう。

外貨建て終身保険のリスク

終身保険には、払い込んだ保険料をドルやユーロなど外貨で運用する外貨建て終身保険という商品もあります。外貨建て終身保険は、割安の保険料と高い運用益が魅力となる保険商品です。
 
しかし、外貨建て保険は外貨と通貨変換する関係上、為替手数料をはじめとする各種手数料が発生したり、為替レートの影響を受けたりと、通常の終身保険にはないリスクが潜んでいます。
 
そのため、保険商品の特性を理解し、通常の終身保険以上にリスクについて考慮したうえで契約することが必要になります。

まとめ

貯蓄は流動性が重要であり、終身保険のみで貯蓄をしようとするのは正しい選択とはいえません。終身保険をはじめとする各種保険や貯蓄については、専門とするFPに相談するとよいでしょう。
 
[出典]※1 オリックス生命保険「終身保険RISE(ライズ)」
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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