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資産運用を始める前にやっておきたい「お金の整理」とは?

ファイナンシャルフィールド / 2020年3月29日 10時30分

資産運用を始める前にやっておきたい「お金の整理」とは?

資産運用を始めるなら、まずは投資する商品や金融機関を選ぶイメージがあるかもしれませんね。しかし、それより前にまずやっておくべきことがあります。詳しく解説します。  

まずは「手元のお金」を整理しよう

お金の行く先を決める前に、手持ちのお金をどのくらい動かせるのかしっかり確認しておく必要があります。どのような資金をどのぐらい持っているかによって取れるリスクが変わり、取れるリスクが変われば選ぶ投資先が変わり、選ぶ投資先が変われば資産の変動の幅も変わります。
 
手持ちのお金を確認するといっても、ポイントは貯金額だけではありません。今自分が持っているお金を、次の4種類に分類してみましょう。

1.近いうちに使うお金

毎月の生活費など、日々暮らしていくために必要な最低限のお金です。

2.緊急事態に備えるお金

病気やケガ、収入減少など家計のピンチに見舞われたときのために予備として置いておくお金です。目安として、少なくとも毎月の生活費×3ヶ月分くらいは用意しておきたいところです。

3.中期的に使う予定のお金

住宅購入資金や教育費など、数年以内に予定している支出に充てるためのお金です。ここは家族の人数や年齢、希望する人生設計などによって大きく変わるところです。

4.長期的に使う予定がないお金

1でも2でも3でもなく、この先だいたい10年以上は使わずに済みそうな余裕資金があてはまります。
 
お金を用意しておくべき順番としては「1→2→3→4」で、投資にまわすお金は基本的に最後の「4.長期的に使う予定がないお金」だけです。

投資にまわすのは「余裕資金」と覚えておこう

実際に運用を始める前に覚えておきたいのは、投資は長期的に使う予定がない余裕資金で行うものだということです。ときどき、貯金がほとんどないのに投資にチャレンジしてみようとする方もいますが、それはおすすめしません。
 
資産運用は、基本的に長期に亘ってじっくりコツコツ取り組むもので、増えることもあれば元本より減ってしまう可能性もあります。途中で、病気や失業など急にお金が必要な事態に陥ってしまうこともあるかもしれません。
 
そんなときに、すぐに現金化しにくいようなものや途中でやめると元本割れしてしまうようなものに投資していたり、たまたま所有している銘柄が下落しているタイミングだったりすると、それまで運用で順調にお金を増やせていたとしても意味がなくなってしまいます。
 
ちょっとした値動きにその都度、一喜一憂するのも精神衛生上よくありません。しばらく生活できるだけの資金は元本が保証されている安全な状態で確保したうえで、長期間動かす予定がないお金、減ってもダメージが少ないお金を投入するのが基本です。

貯金ができたら投資に挑戦!

iDeCoやNISAなど、資産運用を促すための国の制度が知られてきたこともあり、これから始めてみようと興味を持つ方も増えています。ただ、興味に任せてやみくもにスタートするのではなく、ある程度の貯金を作って足元を固めてから実践するのが王道です。
 
余裕資金がないのにどうしてもやってみたいなら、貯まっているポイントで投資できるサービスもあります。そういった「たとえなくなったとしてもダメージの少ない資金」「なくなっても許せる金額」から練習するというのも一手ですね。
 
資産運用は長期戦になります。お金について学びながら、焦らずじっくりと取り組んでいきましょう。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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