投資を始めたいと思ったら、知っておきたい「リスク許容度診断」とは?
ファイナンシャルフィールド / 2020年4月23日 11時10分
![投資を始めたいと思ったら、知っておきたい「リスク許容度診断」とは?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_75751_0-small.jpg)
投資には「リスクがある」とよく言われます。そういわれると、「なんだか怖そうだから、やっぱり投資はやめておこう」と尻込みしたくなります。 そんな時は、自分がどのくらい投資のリスクを受け入れることができるのかを判断してくれる「リスク許容度診断」というものがあります。 今回は、投資のリスクとはどんなものか、また、投資を始める場合に参考になる「リスク許容度診断」についてお伝えします。
投資の「リスク」とは?
投資では儲かる時もあれば損をする時もあるのは当然です。このような投資における結果の不確実性を「リスク」といいます。
つまり、投資においてリスクが大きいということは、価格変動の「振れ幅」が大きいということです。この場合のリスクというのは、一般的に使われる「危ない」という意味ではないのです。
例えば、株式と債券を比較すると、一般的には株式のほうが価格の変動幅が大きいので、株式は債券より投資におけるリスクが高い、ということになります。
また、債券に投資する場合でも、日本や欧米などの先進国の債券と、中国やブラジル、ロシアなどの新興国の債券に投資するのでは、新興国の債券に投資するほうがリスクは高くなります。
この場合は、投資対象の国への政治や経済力などに対する信用力がリスクの要因です。また、国外に投資すると、為替の影響のリスクも受けることになります。
投資の「リスク」を減らす方法はある?
このように、投資はリスクを伴うものですが、リスクを減らす方法はあります。それは、「分散投資」です。何を分散するのか、代表的なものに投資対象、投資地域、時間があります。
投資を行う場合、いろいろな商品があります。例えば、株式や債券、不動産投資信託(REIT)、金(ゴールド)などです。投資対象を分散するというのは、資金を1つの商品だけに集中させず、複数の商品に分散させるということです。
また、国内だけでなく、海外へ、さらに先進国や新興国と、地域も分散させることで、値動きの異なる複数の投資商品を持つことになるため、リスクを分散させることができるのです。
さらに、一度に投資資金をつぎ込むのではなく、毎月一定額で投資商品を買い付けていくように、「時間(時期)」を分散させることも有効です。
こうすることで価格が高い時は少なく、価格が低い時は多く投資商品を買うことになり、買付にかかった金額を平均化できます。いわゆる「ドルコスト平均法」という投資方法です。
たくさん投資商品があってどう商品を選べばいいのかわからない、という投資初心者の方は、投資信託という商品を選ぶ方法もあります。
投資信託には、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式というように投資対象をしぼった商品があり、これらを自分で好きなように組み合わせて分散投資を行うことができます。
また、組み合わせ方がわからないという方には、最初から投資対象を分散させて組み合わせたバランス型ファンドという投資信託もあります。
リスク許容度は、無料で診断してもらえる!
投資のリスクを理解したところで、自分がどのくらいリスクを受け入れることができるか、という「リスク許容度」は、年齢や保有資産、家族構成、投資経験、投資への考え方などによって異なります。
証券会社や銀行など、株や投資信託を扱う金融機関のサイトを確認すると、投資初心者向けに、リスク許容度を診断してくれるテストを設けているところがあります。いくつかの質問に答えるだけで簡単にできますので、やってみるとよいでしょう。
診断結果でリスク許容度が高ければ、比較的リスクの高い商品への投資も行えるということです。どのような金融商品の組み合わせ方がいいのか、というポートフォリオの例を示してくれるサイトもあります。
リスク許容度は、年齢や投資経験などにより時間とともに変わっていきます。また、投資の勉強をすると価格変動時の投資行動も変わるため、リスク許容度にも変化が出ることがあります。まずは投資への第一歩としてリスク許容度診断結果を参考にしてみてはいかがでしょうか。
執筆者:福島佳奈美
【保有資格】CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士・DC(確定拠出年金)アドバイザー
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