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資産運用の3つの誤解を解いて、賢く老後の準備を

ファイナンシャルフィールド / 2020年7月1日 8時30分

資産運用の3つの誤解を解いて、賢く老後の準備を

コロナショックで世界の株価が大きく動いた2020年の春、大手ネット証券では、新規口座開設数が急増しました。資産運用の3つの誤解を解いて、賢く資産運用をしませんか。

資産運用はしたことがないという誤解

お勤め先で確定拠出年金をしている相談者さまから、「資産運用をしたことがないです」と聞くことがあります。
 
確定拠出年金とは、企業や加入者が掛け金を拠出して、自分で運用を行う、運用の結果しだいで将来自分が受け取れる年金額が変わってくるという制度です。
 
確定拠出年金の運用では、定期預金や保険といった元本確保型の商品を選択できます。掛け金の100%を定期預金にされている方は、運用商品として定期預金を選んでいるということです。
 
ですので、確定拠出年金をしている方は、資産運用をやっていないというのは誤解です。資産運用は、まとまったお金で株式や投資信託を買うことだけを指すものではありません。確定拠出年金のように、毎月定額を積み立てていく資産運用のやり方もあります。
 
iDeCo(個人型確定拠出根金)、NISAをされていても、同様に資産運用をしていないといわれる方もいます。自分年金づくりのために、それぞれの制度を活用して立派に資産運用をしているという自覚を持ちましょう。

リスクへの誤解

リスクと聞くと、マイナスのイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。資産運用においてリスクとは、価格の振れ幅のこと。
 
つまり、リスクが大きい(ハイリスク)とは、大きく価格が下がるだけではなく、大きく価格が上がるということです。逆にリスクが小さい(ローリスク)とは、価格が下がるのは小さいけれど、価格が上がるのも小さくなります。
 
「お金を大きく増やしたい、でもお金を減らしたくない」と資産運用の相談される方が多いです。ハイリターンを目指すとするならば、ハイリスクは避けられません。
 
リスクとリターンは表裏です。リターンが大きいのに、リスクが小さい(もしくはない)という運用商品を勧められたら、冷静になって考えましょう。

年〇%のリターンへの誤解

「年〇%のリターンというから購入したのに全然増えない」。あなたも、そう思ったことがあるのではないでしょうか。年〇%のリターンというのは、過去の運用成績です。上がったり、下がったりしながら、結果として今計算してみると、年〇%だったということです。
 
預金の金利は、毎年決められた利率で運用されて利子がつきます。資産は直線的に増えていきます。
 
資産運用はそれと異なり、ある年は大きくマイナスとなり、次の年は大きくプラスのリターンになるといったジグザグな値動きをしながら、最終的に+〇%になったということなのです。
 
資産の評価額の上下は含み益、含み損であり利益も損失も確定していません。資産運用の途中で、資産の評価が大きく目減りしていたとしても、ゴールで資産が増えていればよいのではないでしょうか。結果が良ければ途中は気にしない、と心を決めて資産運用を行うことも大切です。

まとめ

「貯蓄から投資へ」「自分年金づくり」と世の中では資産運用を勧める案内にあふれています。資産運用でお金を増やし、ゆとりのある幸せな生活を送りたいものです。
 
しかし、自分が死ぬまでに使い切れないほどのお金があったとしたら、遺族の争いの種になるかもしれません。お金はあの世に持っていけません。
 
資産運用とは、資産をうまく働かせて使うこと。お金を増やすだけではなく、必要なところに使うことも資産運用です。お金と賢く付き合って、よりよく生きたいものですね。
 
執筆者:正田きよ子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

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