和菓子をよく食べる都市はどこ? 一番人気の和菓子って?
ファイナンシャルフィールド / 2020年7月23日 2時30分
6月16日は「和菓子の日」でした(※1)。 嘉祥元年(848年)6月16日、仁明天皇が16個のお菓子などをお供えして、病気がなくなり、健康で幸せに暮らせるように祈ったという由来があり、この日に和菓子を食べるという習慣が、江戸時代まで続いていたそうです。
和菓子に使う金額は年間約1万円。どこの都市でよく食べられているの?
総務省統計局によれば、2017年から2019年の「ようかん、まんじゅう、他の生和菓子」の平均支出金額の合計は1万645円です(※2)。
都市別で見ると、「ようかん」の支出1位は佐賀市(1344円)、「まんじゅう」の1位は鳥取市(2567円)、「他の和菓子」の1位は金沢市(1万4920円)でした。
佐賀では「小城ようかん」が有名ですが、 長崎から小倉を結ぶ長崎街道を通じて砂糖が普及し、将軍家の砂糖献上の4割を佐賀が占めていたこともあったそう。砂糖のほか小豆の産地でもあり、佐賀でようかんづくりが盛んになったようです。
鳥取市では皇室にも献上したことのある「ふろしきまんじゅう」や、「ゲゲゲの鬼太郎」の「妖怪まんじゅう」などがあります。観光案内などを見てみると「ふろしきまんじゅう」への愛が強いようです。それに引っ張られて鳥取市がまんじゅう1位なのでしょうか。
金沢市は、京都や松江などと並ぶ全国でも屈指の菓子どころです。いずれも、古くから茶の湯の文化が発達していた場所です。
金沢では歴代藩主が茶の湯を好み、茶菓子の需要が増え、技術も発達したそうです。そういうお土地柄だから和菓子が好まれるのでしょう。
それにしても金沢市の「他の和菓子」への支出額はすごいですね。食べ物のランキングから、その理由を考えるのも楽しいですね。
8割が和菓子好き。一番人気は「いちご大福」
次に、どんな和菓子の人気があるのでしょうか?
LINE株式会社では、6月16日の「和菓子の日」に合わせて人気の和菓子に関する調査を実施しました(※3)。
まず、和菓子が好きかどうかを聞いたところ、和菓子が好きな人は83.2%で、8割以上が和菓子好きであることがわかりました。
一番好きな和菓子について聞いたところ、1位は「いちご大福」(11.4%)でした。いちご大福は昭和の終わり頃に登場した比較的新しい和菓子ですが、甘酸っぱいいちごと餡がマッチして人気のようです。
2位は「みたらし団子」(8.0%)でした。昔ながらの甘辛い味付けは老若男女誰もが大好きです。
3位は「わらび餅」(7.6%)。喉越しがよくて今の季節にぴったりですね。関西では車の移動販売でおなじみなのではないでしょうか。
10代男性では「八つ橋・生八つ橋」が人気
次に男女年代別に人気の和菓子を見てみましょう。
総合1位の「いちご大福」は、男性20代から40代、女性10代から40代で1位となり、幅広い世代で人気があることがわかりました。誰もが大好きないちごと大福のタッグは最強のようです。
総合2位の「みたらし団子」は、50代男性で1位でした。醤油ベースの甘辛い味は甘いものが苦手な男性にも人気のようです。
総合3位の「わらび餅」は、50代男女以外は2位または3位と人気の結果に。きな粉と黒蜜をかけたわらび餅は、若い人にも好まれているようですね。
男性10代では、意外にも「八つ橋・生八つ橋」が1位でした。京都に修学旅行に行った思い出の味なのでしょうか。
女性50代の1位は「あられ・せんべい・おかき」でした。甘いお菓子でなくしょっぱいお菓子の人気があるようです。
男性では「たい焼き」が全年代で5位以内にランクインしました。男性や20代以下の女性に人気があるようです。
女性の30代から50代で5位以内に入ったのは「豆大福」でした。豆大福は行列のできる名店がいくつかあり、並んで買う人もいそうです。
和菓子は洋菓子に比べ、低カロリーでヘルシーなイメージ。最近ではコンビニスイーツでも大福やわらび餅などを見かけますよね。たまには冷たい麦茶と一緒に和菓子を食べてはいかがでしょう。
[出典]
※1:総務省統計局 なるほど統計学園「6月16日 和菓子の日」
※2:総務省統計局「家計調査 家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2017年~2019年平均)」
※3:LINE株式会社「和菓子に関する調査」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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