投資初心者は知っておきたい投資信託の仕組みと留意点

ファイナンシャルフィールド / 2020年7月29日 11時10分

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資産運用で注目されている投資信託、初心者向けにその仕組みと留意点を整理しました。

投資信託の仕組み

投資信託は、投資家から集めてまとまった資金を、運用の専門家によって株式や債券に投資・運用し、その運用成果を投資額に応じて投資家に分配する金融商品です。
 


 
また、投資信託は、販売・運用・保管を各機関が分担して行われています。
 

投資家が負担する費用

投資家が負担する主な費用は、直接支払うものと間接的に信託財産から支払われるものがあります。金融機関やファンドによって、無料のものもあり、料率にも幅があります。
 
【購入時手数料】
購入時に発生し、販売会社に直接支払います。販売会社やファンドによっては費用がかからないもの(「ノーロード」と言います)もあります。
 
【信託報酬】
保有期間中発生し、信託財産から間接的に支払われます。運用にかかる費用、運用報告書の作成および発送にかかる費用、資産の保管などにかかる費用です。
 
【監査報酬】
保有期間中発生し、信託財産から間接的に支払われます。投資信託は決算ごとに監査法人から監査を受けており、その監査費用です。
 
【売買委託手数料】
保有期間中発生し、信託財産から間接的に支払われます。投資信託が投資する株式等を売買する時の費用です。
 
【信託財産留保額】
信託期間の途中で換金する場合に発生します。直接支払います。これは、信託財産に留保されます。

基準価額

投資信託の値段のことを基準価額と言います。基準価額はどのように決まるか?市場原理が働く価格(price)とは違い、性質的には価額(value)に近いです。
 
【基準価額の決め方】
基準価額 = 純資産総額(※1) ÷ 総口数 
 
※1 純資産総額は以下のように算出します
純資産総額 = 時価評価額(ア)+収入(イ)- 費用(ウ)
(ア)投資信託に組み入れられている株式や社債等を時価評価します
(イ)社債等の利息や株式の配当を加えます
(ウ)ファンドの運用に必要な費用を差し引きます
 
基準価額は毎営業日に1回算出され、公表されます。新聞の朝刊や金融機関のホームページで確認できます。

分配金

投資信託の特徴である「分配金」。さて、分配金の原資は?
 
分配金(正式には「収益分配金」)には、「普通分配金」と「特別分配金」の2種類あります。それぞれ原資が異なります。
 


 
収益を原資としても、元本の払い戻しであっても、分配金は投資信託の純資産総額の減少要因になり、基準価額の下落につながります。

トータルリターン

投信信託を購入後、期間損益を把握する指標として使われるトータルリターン。算出は以下の方法で行います。
 
保有口数×基準価額 + 分配金の合計金額 - 購入金額(購入時手数料も含める)
 
基準価額の変動だけでなく、受け取った分配金や購入時に支払った手数料なども含めて考えるところがポイントです。

まとめ

・投資信託は、販売・運用・保管を各機関が分担して行われている
・それに伴って投資家は直接、または間接的に費用を負担することになる
・投資家の期間損益は、基準価額の変動だけでなく、受け取った分配金、購入費用などトータルで判断する
・投資信託の値段である基準価額は1日1回決まる
・基準価額は、運用成績だけでなく、分配金や運用費用の支払いが行われることでも価額が変動する
・元本が保証されているものではない
 
(参考)一般社団法人投資信託協会ホームページ
 
執筆者:仁木康尋
日本FP協会CFP(R)認定者、国家資格キャリアコンサルタント

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