家計の見直し。思い立ったら、まず初めにやるべきことって?
ファイナンシャルフィールド / 2020年8月4日 23時10分
新型コロナウイルスの影響により、収入がダウンしてしまった人や生活を切り詰めなくてはならなくなった人もいる今。 どうしても生活設計を後ろ向きに考えてしまいがちなのですが、そんなときだからこそ、やってほしいこと、考えてほしいことがあります。これを機会と捉えて、一足踏み出してみることが大切なのではないでしょうか?
今こそ、家計の見直しをしよう
今回のコロナショックにより、家計に何らかの影響が出ている人は少なくないはずです。このようなときだからこそ、確かめてほしいことがあります。それは、日々の生活の中で無駄な出費はないのか? ということを知ることです。
食費は切り詰めているし、無駄なんてないと思っている人もいるかもしれませんが、惰性で定期購入している食材などがあったら要注意です。食材の定期購入は便利ですし、ある程度調理済みのものなどもあり、コスト的にもお得な印象があります。
とはいえ、必ずしも今ほしいモノ、旬の食材ではないかもしれませんし、個別に購入することでもっと手頃な値段で手にできるかもしれません。
調理済みの食材の場合、使い道が限られてしまうことが多く、食材の使い回しができないことがあります。使い切れずに悪くなってしまうと処分することになりますので、もったいないですよ。
また、今までは何となく買い物をしてきた人は、この機会に食材の底値に注目してみてください。底値とは、読んで字のごとくモノの底の値段のことです。
スーパーなどでは、毎週決まった曜日に特定の食材を割引で販売していたり、数週間に1回などのペースでセールを行っていたりします。この期間は、特定の商品をお得に購入できるチャンスです。
いつも利用しているスーパーのセールはいつか、いつも購入している食材はいつ底値になるのかをチェックし、できるだけ底値もしくは底値に近い値段で買い物をするようにしましょう。
いつ底値になるかの確認に役立つのが家計簿です。本格的な家計簿でなくて良いので、いつ、何を、いくらで買ったのかを記入しておけば、それを振り返るだけで食材の値動きや底値を知ることに役立つかもしれません。
保険の見直しをする
老若男女問わず、日本人は保険好きといわれています。実際に、複数の保険に加入している人も多いのではないでしょうか?
必要な保障額は家族構成などによって違いはありますが、よくあるパターンとしては、以下の保証を複数付けていることです。
(1)住宅ローンを利用していて団体信用生命保険に加入している
(2)学資保険に万一のことがあったときには払込免除特約を付けて加入している
(3)終身保険や定期保険などの死亡保険に加入している
の3つです。実は、これらはすべて名前を変えた死亡保障です。
どの保障も大切だと感じているかもしれませんが、(1)と(2)があるのなら、(3)は減額もしくは解約しても良いかもしれませんね。家庭環境によっては保障額が大きすぎるということがあります。不要な部分の減額などを検討してみるのも良いでしょう。
また、多くの人が忘れてしまいがちなのが、損害保険の見直しです。損害保険はモノに対する保険のため、同じモノに対して複数の保険に加入していても重複して保険金が支払われることはありません。
つまり、10万円の価値のあるモノに対して5つの損害保険に加入していても、実際に受け取れるのは10万円×5の保険金が受け取れるのではなく、各社で案分して10万円となります。
火災保険や地震保険の場合、だいたいこれで良いだろうと、パッケージタイプの保険に加入していることもあります。そのような場合には、所有している物件と補償内容があっていないことがあり、適正な保険金を受け取ることができないこともあります。物件と保険の対象が適正か、確認をしてみましょう。
各種料金プランも要チェック?!
電気やガスなどは、あわせて契約すると割引価格が適用されることがあります。各社ウェブサイトでどれくらいお得になるのかをシミュレーションできますので、ぜひ一度、シミュレーションしてみてください。
今や1人1台以上持っている携帯電話やスマートフォン。家族間でキャリアがバラバラになっているのなら、1つにまとめてデータ通信料を分け合う、割引価格を適用してもらうというのも家計に優しい見直しとなります。
特に、電話+電気+インターネット・プロバイダーなどを1つにまとめると、割引になる会社が多くあります。この機会に家族で話し合い、料金体系を見直すこともお勧めします。
執筆者:飯田道子
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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