賃貸住宅の火災保険とは?気を付けたい点やポイント
ファイナンシャルフィールド / 2020年8月20日 9時20分
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賃貸物件に住んでいて万が一火災に巻き込まれてしまったとき、または自分が引き起こしてしまったときに重要なのが「火災保険」です。物件の契約を結ぶ際に、言われるがままに内容も理解せずに提示された火災保険に加入している場合も多いでしょう。
火災保険の補償内容や選ぶポイントなどを解説していきます。
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賃貸の火災保険とは?
アパートやマンションなどの賃貸物件を契約する際に加入をする「火災保険」。自分の部屋が火元となってしまった場合や、隣の部屋から出火してしまった場合など、さまざまなケースで火災が起こる可能性はあります。
万が一火災が起きたときに重大な過失がなければ、加入している火災保険の内容に基づき補償を受けることができます。
火災保険の補償内容とは一般的にどのようなものなのかについて説明します。
家財保険
家財保険とは、入居者の家財一式を補償する保険で、火災保険のメインとなるものです。
自分が出火させてしまい家財が焦げた、大雨で水漏れしたといった時に補償を受けることができます。しかし、注意したい点として、例えば隣の部屋から出火して自分の家財に被害が出た場合には、相手に損害賠償を請求することはできません。
自分の家財は自分で守るということが大切で、自分のために必要な保険といえます。
借家人賠償責任保険
大家さんに対する補償のために入る保険が、借家人賠償責任保険。自分が住んでいる部屋に損害を与え、大家さんに賠償責任を負わせるような事態になった場合に受けられる補償です。
一般的には単独で加入することができず、家財保険の特約となっていることが多いようです。加入しようとしている保険にセットになっているかどうかの確認を行いましょう。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険も借家人賠償責任保険と同様に単独での加入はできず、家財保険の特約となっています。
例えば水漏れが発生し、下の階の部屋に損害を与え家財が使えなくなってしまった場合などに適用されます。
他人にけがをさせてしまった、他人の家財を壊してしまったときなど、日常生活の中でのリスクに備えるための保険です。
火災保険に加入する際に気を付けたいこと
賃貸物件の契約を結ぶ際に、一緒に加入することの多い火災保険。提示された火災保険の内容をしっかりとチェックすることなく、言われるがままに加入している方も多いのではないでしょうか。
不動産屋がすすめてきた火災保険ではなく、他の保険会社の火災保険に入ることもできます。どのような点に注意しながら検討すべきかを説明します。
不動産屋が勧めてきた保険と自分で調べた保険を比較する
どの火災保険に入るかは自由ということを知っていれば、複数の保険会社を自分でピックアップし、事前に調べておくことができます。
不動産屋がすすめてきた保険内容にも十分に目を通しながら、自分が調べてきたものと比較し慎重に加入するようにしましょう。その場ですぐに加入を決めなくても良いので、家に持ち帰りゆっくりと考えてみるのも良いですね。
引っ越し時には重複加入に要注意
引っ越しを考える際に起きてしまいがちなのが、火災保険の重複加入です。火災保険の保険金の限度は「損害額」です。したがって二重に契約をしてしまってもその分の補償を受けることはできないので、無駄な保険料を支払ってしまうことになります。
基本的には引っ越し先で新たな火災保険に加入しますが、前の保険を継続する場合もあるでしょう。重複にならないようにチェックすることを忘れないでくださいね。
賃貸の場合、火災保険と地震保険はセットで加入
日本は地震大国と呼ばれるほど地震が多い地域です。賃貸物件に住む場合、地震保険は単独で加入することはできず、火災保険の付帯としてセットで加入することになります。
地震保険に加入していると賃貸であっても「地震保険料控除」という制度の対象となります。年末調整や確定申告の際に控除を受けることができますので、加入の検討を考えてみるのも良いでしょう。
火災保険の決め方のポイント
自分に合った補償内容の火災保険を選ぶことが大切です。対象となる家財は広範囲に及ぶため、自分が住んでいる部屋の家財にどのくらいの価値があるのかを考えてみましょう。補償が高額すぎても無駄になってしまうので、必要な補償額を算出し、その内容で比較してみてください。
不動産屋にすすめられた保険の場合だと家の更新に合わせて2年単位で更新となることが多いですが、自分で選んだ保険の場合だと更新手続きが必要となります。自分で選ぶ場合は自動更新にするなど対策をしていきましょう。
賃貸の火災保険について正しく理解し自分自身を守ろう
持ち家と賃貸の火災保険で大きく異なる点は、賃貸は建物部分に関わる保険は大家さんが入っているということ。入居者は家財に関わる保険に加え、大家さんや第三者への損害賠償に備える保険を考えることになります。
火災保険加入を考える際に大切なポイントや気を付けたい点を紹介してきました。ぜひ参考にしながらじっくりと検討し、節約できるところは節約し、無駄のないようにしていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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