ニューヨークダウ指数の銘柄入れ替えを発表!
ファイナンシャルフィールド / 2020年9月9日 22時10分
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去る8月24日、米国を代表するニューヨークダウ指数の銘柄入れ替えが発表になりました。米国株といえば今は、ハイテク中心のナスダックの続伸が注目されていますが、出遅れ感のあるニューヨークダウの出番が9月以降期待できそうです。
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わずか30銘柄だが影響力巨大なニューヨークダウ
すでにご存じの方はおさらになりますが、ニューヨークダウというのは米国を代表する30銘柄で構成された株価指数です。
日経平均は225銘柄、東証一部上場銘柄TOPIX(東証株価指数)は2000銘柄以上で構成された指数ですが、それに比べて構成銘柄数は圧倒的に少ないものの、時価総額では日本の上場株式すべての時価総額をも上回る、超優良かつジャイアントグローバル企業で構成されていて、その指数の動向は多くの投資家も注目しています。
事実、日本でも日経平均と並んで、ほぼ毎日上がった下がった、などといった指数の動きがメディアで報道されていますから、投資をしたことがない方でも耳にしたことはあると思います。
1896年に指数開始したときは12銘柄で40ドル
1896年にアメリカの株価の動きが一目でわかるような「指数」を作ろうということで計算を開始したニューヨークダウですが、当初は鉄道系の12銘柄で構成されており、しかも初値は40.94ドルでした。
それが徐々に構成銘柄数も増加して、今のような30銘柄になったのが1928年で、例えば10月の終値は252.16ドルでした。それが直近2020年8月27日(日本時間)では、2万8331.92 ドルと実に92年で約112倍にまで拡大しています。
しかも特筆すべきことは、100年という長い期間で見るだけでなく、直近のITバブル、リーマンブラザーズ、そして新型コロナウイルス感染拡大による世界経済ロックダウンなどの大きなショックを乗り越えて、しっかりと高値を更新しているという事実です。
この秘密は銘柄入れ替えで、日経平均株価も取引のしやすさという観点から銘柄入れ替えを行っています。これに対してニューヨークダウは、資産・収益の成長性など総合的な観点で行われ、これまでの経緯からだいたい2.5~3年に一度の間隔です。
30銘柄がずっと同じであれば、さすがに永遠に同じ勢いで成長を続けるというのは難しいかもしれませんが、その時々で一番国の経済をけん引する銘柄にバトンが引き継がれているので、指数そのもので見ると常に上昇を続けているように見えるのです。
今回、エクソン、ファイザーら3銘柄OUT、ハネウェルらがIN
2018年にGE(ゼネラル・エレクトリック)が抜けて、WBA(ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス:ドラッグストア大手)が入った銘柄入れ替え以来2年ぶりということです。
今回の入れ替えで除外が決まったのはエクソン、製薬大手の米ファイザーと防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ。代わって、セールスフォース・ドットコム、産業機械大手ハネウェル・インターナショナル、製薬大手アムジェンが新規に組み入れられることになりました。
銘柄を入れ替えたダウ平均は31日の取引から算出されます。ニューヨークダウ指数は、単純株価指数で計算され(調整はありますが)構成銘柄の株価が高ければ、指数の数字も大きくなります。今回新規に組み入れられた銘柄は、いずれも構成銘柄の中では株価が高いので指数を引き上げる力は大きくなることが予想されます。
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者
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