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終身のがん保険ってどんなもの?定期との違いは? メリット・デメリットは?

ファイナンシャルフィールド / 2020年10月18日 10時0分

終身のがん保険ってどんなもの?定期との違いは? メリット・デメリットは?

「がん」(悪性新生物)は日本人の死因第1位を占めており、最も身近な健康上のリスクといえます。がんは、以前は不治の病として恐れられていましたが、近年は医療の進歩もあり、救命率も高まってきています。
 
しかし、治療の長期化による治療費総額の増加や、就労機会の制限による収入の減少リスクなどに対し、いかに備えるかががん治療の重要なテーマとなってきます。
 
その対策として、がんの治療に特化した医療保険である「がん保険」は、治療費への備えとして有効な選択肢の一つです。がん保険には、定期と終身という保障期間の異なる2つのタイプがあります。今回はがん定期保険・がん終身保険の特徴などについて解説していきます。

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がん保険の必要性

遺伝子治療などの新しい治療法の実用化により、がんの救命率は上昇してきています。しかし、治療方法の中には、先進医療などが取り入れられ、健康保険の適用外となっている場合もあり、多額の費用が必要となることもあります。
 
また、通院による治療でも、就労機会の制限などで収入の減少が発生する恐れがあります。がんにかかったことを境に、今までとは異なった収支状況に長期的に置かれてしまった場合、十分な準備がなければ、治療計画や家族の生活に影響を与えてしまいかねません。
 
家計への影響を緩和させ、患者ご本人が安心して治療を行うためにも、がん保険の必要性は高まってきているといえるでしょう。
 

がん保険の主な保障内容

がん保険で支払われる保険金は、主に次の5つがあります。
 
・診断給付金:がんと診断された場合に支払われます。
・手術給付金:がんの治療のための手術を受けた場合に支払われます。
・入院給付金:がんによる入院期間に応じて支払われます。
・治療給付金:抗がん剤治療などの投薬を条件に支払われます。
・先進医療給付金:保険適用外の先進医療による治療を受けた場合に支払われます。

 
がん保険を選ぶ際は、保険料だけを見て決めるのではなく、診断給付金の額や支払われる回数、入院給付金が必要額を補うに足りているかなどの給付金額、比較的軽微ながんである上皮内がんのサポートの有無、所定の状態となった場合に以後の保険料の払込が免除されるかなどについてもチェックすることをお勧めします。
 

がん終身保険

がん終身保険・がん定期保険の大きな違いは、保険期間・保険料・保険金の額の3項目にあります。がん終身保険は、契約期間の満了がなく、当初契約した保険料・保障内容で一生涯にわたり保障を受けることができます。
 
一方、デメリットとしては、後述するがん定期保険と比較し保険料が高く、保障内容が弱くなる傾向があります。
 

がん定期保険

がん定期保険は、保険に加入できる期間が定められており、長くとも10年ほどで契約を更新する必要があります。保険料も更新時の年齢・健康状態などを加味して再計算されるため、更新を重ねるほど保険料が増加していきます。
 
メリットとしては、がん終身保険に比べ保険料が安く、保障内容も手厚くなっています。デメリットは、保険に加入できる年齢に限りがあるため、罹患リスクが高くなる高年齢期は保険によるサポートを受けることができない点にあります。
 

特徴が異なる2つのがん保険

それぞれの特徴から、がん終身保険は、がんに対する医療保障の基礎としての利用が適しており、がん定期保険は、子育て期間などで家計の余裕が少なくなっている時期などに、がんによって家計収支が激変してしまうことを避けるために期間限定での利用が適しています。
 
がん保険は終身・定期で特徴や用途が大きく異なっているため、やみくもに加入してもリスクに対して十分な保障を得られない恐れがあります。それぞれのがん保険の特徴をよく把握し、必要なものに加入されることをお勧めします。
 

特徴が異なる2つのがん保険

がんの治療費については、再発への備えや、治療の長期化で生じる収入の減少、治療費の増加を長期間にわたりサポートすることが必要となっており、がん保険の重要性が増してきています。
 
がん保険には、終身・定期の2つがあり、がん終身保険は一生涯保障を受けることができますが、保険料が高く、保障内容が弱い傾向にあります。一方、がん定期保険は、保険料が安く保障内容も手厚いのですが、保険に加入できる年齢に制限があります。
 
それぞれのがん保険の特徴をよく把握し、必要なものに加入されることをお勧めします。
 
出典
厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況」
 
執筆者:菊原浩司
FPオフィス Conserve&Investment代表
2級ファイナンシャルプランニング技能士、管理業務主任者、第一種証券外務員、ビジネス法務リーダー、ビジネス会計検定2級
 

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