ペットがいるとストレスが少ない?ライフスタイルでコロナ禍の暮らしに対する不満指数に差
ファイナンシャルフィールド / 2020年10月19日 10時20分
長丁場のコロナ禍において、毎日なんとなくストレスがたまっているという人も多いかと思います。
いったいどれくらいの人が不満を抱えているのか、どのようなことに不満を抱えているのか、不満が多い人と少ない人の差はなんなのかなど、気になることも多いもの。
そこで今回は、株式会社電通デジタルが発表した「第2弾 withコロナ社会における、不満意識調査」の結果(※1)を見てみましょう。
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コロナ禍の暮らし、いったいなにが不満?
この調査は、全国の18歳から69歳の男女を対象に行われたもの。さっそく中身を見てみましょう。
【コロナ禍の暮らしに対する不満意識】
・不満レベル高 33.6%
・不満レベル中 49.6%
・不満レベル低 14.0%
・不満なし 2.8%
不満が中程度以上ある人は、全体の8割以上という結果に。不満がないという人は、わずか3%にも満たないということもわかります。
では、具体的にどのようなことに不満を持っているのでしょうか。
【具体的な不満内容(自由記述回答)】
1位:旅行・観光に行けない 20.3%
2位:人と会えない/友人と会えない 17.6%
3位:感染対策(マスクの着用・手洗いなど)が煩わしい 15.5%
4位:外食ができない/飲食店の営業時間が短い 14.0%
5位:県をまたぐ移動ができない/帰省ができない 8.7%
この調査が行われたのは2020年の8月ですから、すでにGo To トラベルの第1弾は始まっていたころ。それでもまだ、旅行や観光に行けないという不満がもっとも多いという結果になっています。
確かに海外にはまだ自由に行くことができませんし、いくらGo To トラベル事業があったとしても、感染対策をしながら気をつかって観光をしなければいけないという制約がストレスになっているのかもしれません。
ペットを飼っている人はストレスが少ない!? ライフスタイルで、不満指数はこんなに変わる
全体的に不満やストレスを感じている人が多いということはわかりました。しかし、実はライフスタイルによって不満指数にかなりの差があることもわかってきています。
【ライフスタイル別 不満指数対決】
<リモートワークVS通勤>
・週5日のうちほぼリモートワークで自宅で仕事をしている 39.6%
・週5日のうちほぼ出社し会社で仕事をしている 33.2%
<会話が少ないVS会話が多い>
・1日のうち、人と話す時間は少ない 41.3%
・1日のうち、人と話す時間は多い 31.4%
<ペットを飼っていないVS飼っている>
・ペット(イヌ・猫など)を飼っていない 34.7%
・ペット(イヌ・猫など)を飼っている 29.6%
<ファンクラブに入っているVS入っていない>
・アイドルやアーティストのファンクラブに入っている 42.1%
・アイドルやアーティストのファンクラブに入っていない 32.5%
<家でできる趣味がないVSある>
・家でできる趣味がない 36.4%
・家でできる趣味がある 30.0%
<カレンダー共有をしていないVSしている>
・配偶者/同性パートナーとカレンダー(予定)を共有していない 35.7%
・配偶者/同性パートナーとカレンダー(予定)を共有している 27.9%
このパーセンテージは、「とても不満を感じる」「不満を感じる」を合算したスコアです。
9ポイント以上の差があったのは、「人と話す時間」と「ファンクラブ」でした。毎日ひとりだったり家族だけと向き合っていたりして人と話す時間が少ないと、知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまうのかもしれません。ファンクラブについては、会費を払っているのにライブなどが行われず無駄な出費に感じて不満を抱く人が多いのでしょうか。
また、5.1ポイントの差が開いたのが「ペットの有無」でした。家で一緒に遊んだり癒やされるペットは、家にいる時間の多いコロナ禍において、とても重要な存在なのかもしれません。
コロナ禍でお金を使わなくなった人たちも
ストレス解消のためについ散財してしまうという話もよく聞きます。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大を機に、逆にお金を使わなくなったという人も少なくないようです。ビッグローブ株式会社が発表した「withコロナ時代のストレスに関する調査」の結果(※2)を見てみましょう。
【新型コロナウイルスの流行をきっかけに変化したこと(複数回答)】
1位:健康に気をつかうようになった 33.5%
2位:以前よりお金を使わなくなった 23.5%
3位:仕事のストレスが増えた 23.1%
4位:家庭のストレスが増えた 20.9%
5位:人と合わないことを寂しく思うようになった 19.2%
なんと、2番目に多かったのが「以前よりお金を使わなくなった」という回答でした。複数回答で「仕事のストレスが増えた」「家庭のストレスが増えた」と回答した人も多いなか、それでも以前よりお金を使わなくなったという人が多いというのは驚きです。
旅行や外食などの機会が少なくなっていることは確かですから、そういう面での出費が抑えられているのかもしれません。コロナ禍のストレスや不満をはらすために、衝動買いなどをしないという強い気持ちの持ち主も多いようですね。
コロナ禍でたまったストレスや不満は、なるべくお金をかけずに解消したいもの。それぞれのやり方に見合った方法を探したいですね。
[出典]
※1 株式会社電通デジタル「withコロナ社会における、不満意識調査」(株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー)
※2 ビッグローブ株式会社「withコロナ時代のストレスに関する調査」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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