女性の活躍に関する意識調査の結果とは?ママたちは仕事と家庭の両立に難しさを感じている?
ファイナンシャルフィールド / 2020年11月17日 3時0分
「女性活躍推進法」が2016年4月に施行されてから4年以上が経過しました。最近ではコロナ禍で急速に在宅勤務率が高まりました。育児中の女性の中には、子どもの急な病気でも休まずにすむなど、育児との両立がしやすくなった、という人もいるのではないでしょうか。
ソニー生命保険株式会社は、全国の20歳から69歳の女性に対し、「女性の活躍に関する意識調査2020」を実施しました(※)。それでは結果を見ていきましょう。
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家事・育児の仕事を時給換算すると、最も高いのは未就学児の育児が1673円
まず、日々の家事・育児や地域社会での貢献などを時給に換算するといくらになると思うか聞きました。
平均額で最も高いのは「(未就学児の)育児・世話」(1673円)で、次いで「(小学生以上の子どもの)育児・世話」(1376円)、「PTA活動」(1286円)となりました。子ども、特に小さい子どもの世話の時給換算が高くなり、その大変さがよく理解できますね。
以降、「親戚づきあい」(1200円)、「食事の準備・後片付け」(1184円)、「掃除・洗濯」(1030円)、「地域とのつきあい(自治会・町内会など)」(1016円)が続きました。
3人に1人がバリキャリ志向だが、半数以上が管理職になりたいと思わない
有職女性に、今後バリバリとキャリアを積んでいきたいかどうか聞いたところ、「そう思う」は34.2%となり、働く女性の3人に1人がバリキャリ志向であることがわかりました。
年代別に見ると、若年層でキャリア志向が高い傾向が見られ、また、子どもがいる人では40.6%と、子どもがいない人(28.4%)と比べて12.2ポイント高くなりました。子どもがいる人のほうがバリバリ働きたいのは意外な気がします。
また、管理職への打診があれば、受けてみたいかどうか聞いたところ、「そう思う」は18.7%となったのに対し、「そう思わない」は53.9%となりました。
「そう思わない」理由を聞いたところ、「責任が重くなるから」(50.6%)と「ストレスが増えそうだから」(49.7%)が高くなりました。バリバリ働きたいといいつつ、気楽な立場で働きたいと思っている人が多いようです。
また、「仕事と家庭の両立が難しくなるから」は子どもがいる人では44.2%と、子どもがいない人(18.5%)と比べて25.7ポイント高くなりました。
本当は専業主婦になりたい方は3割!
本当は専業主婦になりたいかどうか聞いたところ、「そう思う」は29.8%となりました。年代別に見ると、20代(41.7%)が最も専業主婦志向の人が多いことがわかります。
専業主婦で、「現在の生活に満足している」と回答したのは58.4%、「専業主婦は苦労が多いと思う」では56.7%となりました。「本当は外に働きに行きたい」は28.3%とそれほど多くありませんでした。
また、「子育て後の再就職は厳しい」では65.2%となり、実はあまり働こうと思っていないかもしれません。また、「老後の生活が心配だ」は72.7%となり、専業主婦の多くが、老後の生活に不安を抱いていることがわかりました。
時短や在宅勤務などがあれば仕事と家事・育児の両立が可能と思っている
全ての回答者に、どのような働き方や制度が職場にあると良いと思うか聞いたところ、「時短勤務」(45.7%)が最も高く、次いで、「在宅勤務」(41.5%)、「週休3日」(40.9%)となりました。時短や在宅勤務なら、仕事と育児の両立がしやすいと思っているようです。
4月の緊急事態宣言以降、在宅勤務する人が増えました。そこで、既婚の有職女性で4月以降に配偶者が在宅勤務を行った人に、家事・育児の負担は軽くなったかどうか聞きました。その結果「軽くなった」は15.1%、「軽くならなかった」は84.9%となり、夫が在宅でも、家事・育児の負担が軽くなったという人は少ないようです。
有職女性で、「在宅勤務は出勤するより働きやすいと思う」と回答したのは44.9%と半数近くとなりました。また、在宅勤務が普及すると、女性の活躍が進むと思うという人は55.4%となりました。半数以上が、在宅勤務であれば、さらに女性が活躍できると思っているようです。
女性がバリバリ働ける環境ができるのはいいですが、結局家事・育児は女性がすることが多いので、主婦の仕事プラス仕事と、働く女性の負担が重くなってしまいます。
ただ、一馬力より二馬力のほうが収入も高くなりますし、一方が働けなくなった場合も収入源が確保されます。女性が活躍できる世の中になるのはいいですが、男性も協力してもらわないと働く女性はたまりませんね。
[出典] ※ソニー生命保険株式会社「女性の活躍に関する意識調査2020」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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