昇進したいと思っている女性はまだ少数派? 理想の年収はいくら?
ファイナンシャルフィールド / 2020年12月27日 23時30分
![昇進したいと思っている女性はまだ少数派? 理想の年収はいくら?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_94582_0-small.jpg)
女性の社会進出という言葉が聞かれて久しいですが、世の働く女性たちはいまの自分のポジションをどう思っているのでしょうか?いまの役職に満足しているという人もいれば、昇進を希望する人も。
まずは、リスクモンスター株式会社が発表した女性の働き方に関する意識調査(※1)をひもといてみましょう。
昇進を希望する女性は少数派? 女性であることを不利に感じる人も
この調査は、全国の20歳から59歳の女性を対象に行われたもの。さっそく、昇進に関する思いを見てみましょう。
【現在勤める会社で昇進したいですか?】
・昇進したい 25.2%
・昇進したくない 74.8%
昇進したいと考えている女性は、全体の4分の1という結果に。ほとんどの女性は、昇進したくないと考えているようです。
年代別に見ると、昇進したいと考えている人がもっとも多かったのは32.8%の「30代」。バリバリ働く世代ですから、昇進したいという気持ちがわくのは自然なのかもしれません。
いっぽうで、もっとも少なかったのは15.2%の「50代」。そろそろ定年も見えてきたこの世代は、現状維持でいいと考える人が多いのかもしれません。
では、働くうえで女性であることを不利に思う人はどれくらいいるのでしょうか。
【女性であることを不利だと感じたことがありますか?】
・不利だと感じたことがある 59.5%
・不利だと感じたことがない 40.5%
・不利だと感じたことがある 40.4%
・不利だと感じたことがない 59.6%
この回答については、先の質問で「昇進したい」と答えた人と「昇進したくない」と答えた人で、見事に割合が逆転しています。このことから、昇進という目標を持つと、職場において女性であることが不利になると感じるシーンが増えるということが推測できます。
女性の社会進出については、まだ課題が多いのかもしれません。
女性の理想の年収いくら?
昇進を希望する人も、しない人も、理想の年収はいくらくらいなのでしょうか。4MEEE株式会社が20代から30代の未婚女性を対象に行った調査の結果(※2)を見てみましょう。
【理想の年収は?】
1位:500万円以上 56.1%
2位:600万円以上 15.2%
3位:400万円以上 9.7%
4位:300万円以上 7.9%
5位:800万円以上 3.3%
半数以上の人が、500万円以上(600万円未満)と回答しています。それ以外はバラつきがあるものの、600万円以上と回答した人の合計は全体の2割強という結果に。「こだわらない」(2.4%)と回答した人を除くと、600万円未満を理想としている人が全体のおよそ7割ということになります。
同会社が行った別のアンケートによると、読者の平均年収はおよそ344万円とのこと。理想と現実のギャップは少なくないことがわかります。
女性の仕事に対する満足度は下がり気味?
最後に、パーソルキャリア株式会社が発表した「女性版 仕事満足度ランキング2020」(※3)を見てみましょう。
この調査は、20歳から59歳の正社員を対象に行われたもの。いま就いている仕事に対する満足度を「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の指標別に100点満点で答えてもらった結果です。
女性にとって、どのような職種の仕事満足度が高いのでしょうか。
【女性の仕事満足度 職種ランキング(総合)】 | |
1位 | 営業企画・経営企画・事業企画・新規事業開発 66.6点 |
2位 | 店長 66.4点 |
3位 | 貿易事務 66.1点 |
3位 | 意匠設計・構造設計・内装設計・インテリア・積算・設計監理 66.1点 |
5位 | 編集・記者・ライター(出版・広告・Web) 65.6点 |
6位 | 秘書・受付 65.5点 |
7位 | 経営・戦略コンサルタント 65.3点 |
8位 | 人事 65.2点 |
8位 | 薬事 65.2点 |
10位 | 総務アシスタント 64.7点 |
1位は、戦略を立てたり、具体的な予算や目標を算出したり、プロセスや施策を検討したりする職種でした。
「個人の裁量が大きく、事業を任せてもらえる」「新しい企画提案ができる」「テレワークができたり、休みやすかったり、時間の融通が利く」といった、やりがいや働きやすさが評価されているようです。
2位の店長についても、販売計画を立てたりスタッフを管理したりと、すべてを自分で動かすやりがいのあるポジション。「頑張れば頑張っただけ、売り上げがついてくる」「常連のお客さまがついてくれる」といったコメントがありました。
3位以降については、語学やスキルを生かせたり、フレキシブルに働けたり、比較的ワーク・ライフ・バランスを保ちやすかったりする職種がランクインしています。
ただ、昨年の点数と比較すると、各指標の平均点はすべての指標で下回る結果になっているとのこと。平均は4.6点ダウンの60.0点でした。
コロナ禍で働き方が変わり、仕事や昇進に対する考え方もどんどん変化していくのかもしれません。来年のランキングはどうなっているのかにも注目したいですね。
[出典]
※1 リスクモンスター株式会「『昇進したい』はまだまだ少数派?! 第1回『女性の働き方に関する意識』調査結果」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
※2 4MEEE株式会社「年収、理想と現実のギャップは約150万円! 女性のワークスタイルをWEBメディア『4MEEE』が調査。」(株式会社 PR TIMES)
※3 パーソルキャリア株式会社「転職サービス『doda』女性の仕事に対する満足度を調査!」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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