2020年の生活満足度は?満足していると答えた女性はなんと10ポイント近くも減少
ファイナンシャルフィールド / 2021年1月24日 3時0分
2021年が始まり、早くも1ヶ月が過ぎようとしています。今年もコロナ対策を前提として生活をせざるを得ない状況で、なにかと不便を感じることも多いと思われます。
そんなコロナ禍のいま、いわゆる生活満足度というものはどのようになっているのでしょうか。PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社)が発表した「人生の満足度に関する調査2020」の結果(※)から、お金にまつわる項目を中心に見ていきましょう。
コロナ禍の2020年。生活満足度はどうだった?
この調査は、2020年10月22日から24日の3日間、20歳から79歳の男女を対象に行われたものです。まずは新型コロナウイルスの影響を強く受けた2020年の総評を見てみましょう。
・やや満足している 26.5%
・どちらともいえない 32.1%
・あまり満足していない 20.9%
・全く満足していない 15.0%
満足している計は32.1%、満足していない計は35.9%という結果に。なんらかの不満を抱えながら2020年を過ごしたという人のほうがわずかながら多いようです。
ちなみに、男性の満足している計は31.1%で、女性の満足している計は32.9%でした。
昨年の結果と比較すると男性は横ばいであるものの、女性はなんと10ポイント近く減少しています。2020年、コロナ禍で生活に不満を感じたのは、男性より女性のほうが多いということになりそうです。ひょっとしたら、ステイホームで家族の面倒を見る機会が増え、家事の負担が増えたことなどが原因にあるのかもしれませんね。
そんなコロナ禍において、人生の満足度を上げてくれたニュースを問う項目で1位に輝いたのは、ずばり「特別定額給付金(1人10万円)の支給が決定」(複数回答/35.0%)でした。仕事ができずに収入が減り不安になっているところには、やはり経済的な支援が一番効くということなのでしょう。
コロナ禍において、経済面で不満が噴出
では、経済面での総合的な満足度を見てみましょう。
・やや満足している 17.2%
・どちらともいえない 30.1%
・あまり満足していない 26.4%
・全く満足していない 23.7%
満足している計は19.9%、満足していない計は50.1%という結果に。満足していない人の割合が、満足している人の2.5倍になりました。
家計については、以下のとおり。
【家計の状況について、現時点でどの程度満足しているか】
・やや満足している 22.2%
・どちらともいえない 27.1%
・あまり満足していない 26.8%
・全く満足していない 20.8%
・やや満足している 17.5%
・どちらともいえない 25.8%
・あまり満足していない 26.3%
・全く満足していない 27.3%
毎月の収入について、満足している計は25.4%、満足していない計は47.6%。貯蓄については、20.8%と53.6%という結果に。どちらかというと収入よりも貯蓄に不満がある人のほうが多いようです。
そのほか、毎月自由に使えるお金については、満足している計は28.3%、満足していない計は41.5%。老後の備えについては、満足している計は14.9%、満足していない計は59.2%という結果に。支出よりも、「貯蓄」や「老後の備え」といったお金を貯めることに関して、非常に不満が高まっていることがわかります。
コロナ禍で、「いざというときのために」を意識する人が増えたということも考えられそうですね。
新型コロナウイルス、経済面での満足度に大打撃!
個人の経済面の満足度について、新型コロナウイルスはどれくらいの影響力を持っているのでしょうか。
・やや良い影響がある 2.8%
・どちらともいえない 63.0%
・やや悪い影響がある 22.6%
・非常に悪い影響がある 11.1%
良い影響がある計は3.4%、悪い影響がある計は33.7%という、圧倒的な差がつきました。新型コロナウイルスは、やはり個人の経済面の満足度に大打撃を与えているといえそうです。
良い影響があったと回答した人の具体的なコメントとしては、「支出が減って貯金が増えた(30代男性)」「貯蓄について見直すようになった(20代女性)」「飲み会代が減った(50代男性)」「無駄遣いが減った(30代女性)」といったものが。
悪い影響があったと回答した人の具体的なコメントとしては、「収入が著しく減った(60代・70代男性)」「株価が下がり資産が減った(60代・70代女性)」「在宅勤務で水光熱費が高くなった(30代女性)」「外出自粛のストレスで衝動買いが増えた(20代男性)」といったものがありました。
収入が減って支出も減れば「節約になった」とポジティブに捉えることもあれば、「貯金に回せなくなるし将来への不安が増えた」とネガティブに捉えることもあります。2021年もまだまだコロナ対策が必要ですから、政府の経済的な支援策が待たれるところ。
ぜひ、国民の経済的不安を解消し、安心してコロナ対策に努められる環境をつくっていただきたいものですね。
[出典]
※プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社「人生の満足度に関する調査2020」(株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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