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出生前診断にかかる費用は一体どれくらい?

ファイナンシャルフィールド / 2021年2月2日 12時0分

出生前診断にかかる費用は一体どれくらい?

お母さんが赤ちゃんを妊娠した場合、通常の妊婦健診とは別に、「出生前診断」という検査を受けることができます。これは、赤ちゃんの染色体に異常がないかどうかなどを調べることができる検査ですが、保険が適用されません。
 
出生前診断について、検査の種類やどのくらいお金がかかるのかご紹介します。

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出生前診断とは?

出生前診断は、超音波で行う検査やお母さんの血液から行う検査、さらに妊娠中のお母さんのおなかから羊水を採取して検査する羊水検査など、いくつかの種類があります。
 
これらは、赤ちゃんがまだお母さんのおなかの中にいるときに行うもので、赤ちゃんに先天性の体の異常はないか、染色体の異常がないかなどを調べるものです。
 
日本では現在、女性の平均出産年齢が少しずつ上がっているという現状があります。一般的に、赤ちゃんに疾患があったり、染色体異常が見つかる可能性は、母体の年齢が上がるにつれて高くなる傾向があるため、出生前診断を受けたいと考えるお母さんや家族がいらっしゃいます。
 

検査内容とかかるお金

出生前診断は、妊婦健診のように妊婦さんが必ず受けなければならない検査ではないため、保険が適用されません。さらに、妊婦健診の補助券も使うことができず、全て自費による追加の検査であることを覚えておきましょう。
 
また、出生前診断は検査内容によって、かかる費用が大きく異なるという特徴があります。例えば、お母さんの血液だけで、21トリソミー(ダウン症)などのいくつかの染色体異常の確率が分かる「クアトロテスト」と呼ばれる検査は、約2万円となっています。
 
一方で、お母さんの血液から赤ちゃんの一部の染色体異常が分かる「新型出生前診断(NIPT)」は、20万円前後となっており、通常の妊婦健診に比べると比較的高額な検査です。なお、「新型出生前診断(NIPT)」は、クアトロテストに比べると検査精度が高いといわれています。
 
また、「新型出生前診断(NIPT)」は、必ず正しい結果が出るとは限らないので(非確定検査)、さらに詳しい結果や確率を知りたい場合は、絨毛検査や羊水検査といわれる確定検査を受ける必要があることがあります。
 

<出生前診断の費用例>
クアトロテスト    :約2万円
新型出生前診断(NIPT):約20万円
絨毛検査       :約10~20万円
羊水検査       :約10~20万円

 

医療費控除の対象になる?

妊婦さんの血液から行う出生前検査は、医療費控除の対象にはなりません。そもそも医療費控除は、医師の診療の対価として支払う治療費などが対象です。そのため、疾病の治療を伴わない人間ドックのような健康診断は、医療費控除の対象となりません。
 
出生前診断についても、胎児の染色体の数的異常を調べる診断の一種であり、また、本件検査を行った結果、染色体の数的異常が発見されたとしても、それが治療につながらないとされています。そのため、医療費控除の対象外とされています。
 
いかがだったでしょうか。自分や身近な人が妊娠するまで、出生前診断という言葉を聞いたことがなかった方もいるかもしれません。妊娠・出産には、さまざまなリスクがありますが、事前に情報を確認しておくと、精神的に安心して過ごせるのではないでしょうか。
 
検査内容や費用など、出生前診断について詳しく知りたいという方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみましょう。
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
 

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