2020年の収入は前年に比べてどう変わった?追加の給付金が欲しいと思う人が約8割も
ファイナンシャルフィールド / 2021年2月28日 3時30分
2021年がはじまり、早くも1ヶ月以上が経ちました。
1月の収支状況を振り返ってみて、「もう少し節約しなきゃ」「もうちょっと貯金できるかも」など、さまざまな気づきを得た人もいらっしゃるのではないでしょうか。
世間はどのように収入を増やす工夫をしているのか、支出はどうなっているのかなど、ついつい気になってしまうもの。
そこで今回は、株式会社大黒屋が発表した「収入とお金の使い道に関する調査」の結果(※)を見ていきましょう。
収入が減っている人が増加中! 多くの人が今の収入に不満を持っている
この調査は、全国の30代から50代の会社員男女500名を対象とし、2020年11月に行われたもの。
まずは、2019年と比較した現在(調査当時2020年)の収入について見てみます。
【昨年の年末時期と比べ、現在の収入に変化がありましたか?】
・増えた 6.0%
・減った 29.4%
・変わらない 64.6%
多くの人は変わらないと回答していますが、3割近くの人は収入が減ったと回答しています。
そんな状況のなか、現在の収入に対する満足度は以下のとおり。
【現在の収入に満足していますか?】
1位:どちらかというと満足していない 27.2%
2位:満足していない 23.2%
3位:どちらかというと満足している 22.0%
4位:全く満足していない 19.0%
5位:満足している 7.2%
6位:とても満足している 1.4%
満足していない計が、およそ7割という結果に。
満足している計はおよそ3割ですが、それでも「とても満足している」「満足している」と言い切れる人は1割に満たないという現実も。
現在の収入に対する満足度は、全体的に低いということがいえそうです。
支出が増えて悩む人もいれば、副業で収入を増やしている人も
このような収入状況は、支出にどのような変化をもたらしているのでしょうか。
【新型コロナウイルスによる外出自粛ムードの時期と比べ、最近の支出が増えたと感じますか?】
・はい 39.8%
・いいえ 60.2%
この調査は2回目の緊急事態宣言が出る前のこと。その状況でも、やはり支出は抑え気味という人のほうが多いようです。
ちなみに、支出が増えたと回答した人は、以下の項目で増えたと感じているようです。
【どのような使い道により、支出が増えましたか?(複数回答)】
1位:外食 51.8%
1位:自宅での食事(宅配サービスなどの利用) 47.7%
2位:ファッション 29.1%
3位:旅行 27.1%
4位:美容 16.6%
ダントツで多いのは、「外食」と「自宅での食事」でした。いろいろ我慢していただけに、発散するのはまず食という人が多いのでしょうか。
季節によってオシャレも変わるため、新しいファッションアイテムを手に入れたという人や、Go Toトラベルキャンペーンが停止されていない時期に旅行を楽しんだという人もいるようです。
ここまでの調査結果で、「現在の収入に満足していない人が多い」「およそ3割の人は収入が減っている」「およそ4割の人は支出が増えている」ということがわかりました。
このようななか、収入に対する満足度を上げるために収入を増やす工夫をしている人はどれくらいいるのでしょうか。
「現在、収入を増やす工夫をしていますか?」という問いについては、「はい」38.0%、「いいえ」62.0%という回答になり、およそ4割の人がなんらかの方法で収入を増やす工夫をしていることが明らかになりました。
【具体的にどのような方法で収入を増やす工夫をしていますか?(複数回答)】
1位:副業 53.0%
2位:資産運用 45.5%
3位:不用品の売却 40.9%
TOP3はこのような結果に。収入を増やす工夫をしている人の半数以上が、副業をしているということがわかります。
株式や投資信託、FXや外貨預金などの資産運用を行っている人も半数近くおり、フリマアプリや中古ブランド品買い取り販売などの活用で不用品を売却してお金に替えているという人も4割いました。
副業や資産運用のハードルが高いと感じる人は、おうち時間を有効に使って断捨離し、不用品を売ってお金にするというのもいい方法かもしれません。
政府からの追加給付金への期待は?
最後に、政府からの追加給付金について、世間はどの程度期待しているのかを見てみましょう。
「今後、政府から追加給付金を支給して欲しいと思いますか?」という質問については、「そう思う」計がおよそ8割、「そう思わない」計がおよそ2割でした。
欲しいと回答した人の具体的な理由は、以下のとおり。
【政府から追加給付金が欲しい理由(複数回答)】
1位:前回の給付金が足りなかったから 35.9%
2位:生活費・教育費など至急の使い道があるから 34.4%
3位:収入が減ったから 29.7%
4位:金欠だから 24.2%
5位:貯金したいから 22.7%
30%を超えたのは、「前回の給付金が足りなかったから」「生活費・教育費など至急の使い道があるから」でした。もちろん「収入が減ったから」という前提が少なくないとはいえ、コロナとの戦いが長引くにつれ毎日の生活費に困る人がますます増えていくということが想像できます。
ちなみに、「具体的にいくら欲しいか」という調査については、平均15万6055円という結果になったとのこと。以前の特別定額給付金がひとり10万円だったことを考えると、10万円では足りないという現実が見えてきそうです。
副業や資産運用、不用品売却など、個人が収入を増やす工夫は限られてくるもの。
今後の社会情勢や政府の対応に注目したいものですね。
[出典]
※株式会社大黒屋「収入とお金の使い道に関する調査」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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