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超有名企業を解雇、絶望味わうも起業し莫大な利益…返り咲いた天才

Finasee / 2023年2月24日 12時0分

超有名企業を解雇、絶望味わうも起業し莫大な利益…返り咲いた天才

Finasee(フィナシー)

・「結局残業」「やりたいことない」…忘れ去られた“政府肝いり”施策

スティーブ・ジョブズを全く知らないという人は少ないでしょう。米巨大IT企業「アップル」の創業者であり、世界で最も有名な経営者の1人です。残念ながら2011年に56歳でこの世を去りましたが、それまでにない革新的な製品で私たちの生活を一変させました。

2月24日はスティーブ・ジョブズが生まれた日です。今日は「スティーブ・ジョブズの経歴」と「アップル製品の国内シェア」について確認しましょう。

世界最大の企業「アップル」の創業者

スティーブ・ジョブズは1976年、スティーブ・ウォズニアックやロナルド・ウェインと「アップルコンピュータ(現アップル)」を起業します。初期に発売したデスクトップパソコン「Apple II」が世界的にヒットしパソコン市場を席巻すると、その後も次々と先進的な製品を世に送り出しました。

アップルは今や世界で最も大きな企業に成長しています。日本国内のベンチャー企業の調査を行う「STARTUP DB」によると、2022年、アップルの時価総額は2兆8281.1億ドルとなり、世界の上場企業で首位となりました。

出所:STARTUP DB「2022年世界時価総額ランキング。世界経済における日本のプレゼンスは?」

ビジネスで大成功を収めたアップルですが、これまで順風満帆だったわけではありません。特にスティーブ・ジョブズには波乱万丈があり、取締役会との亀裂から1985年にアップルを解雇されてしまいます。自分で作り上げた会社を去らねばならないショックは相当大きかったでしょう。2005年にスタンフォード大学で行った有名なスピーチでは、「1カ月くらいはぼうぜんとしていました」とこのときの心情を語っています。

しかしアップルを去ったあと、スティーブ・ジョブズは再び会社を興します。そのうちの1つが『トイ・ストーリー』などで知られるコンピュータアニメーションの「ピクサー」で、2006年にディズニーに売却しました。スティーブ・ジョブズは当時ディズニーの取締役に就任しています。

一方、スティーブ・ジョブズが去った後のアップルは苦戦します。IBMやマイクロソフトといった強力な競合が台頭し、アップルは徐々にシェアを奪われていました。1997年には10億ドルもの最終赤字を計上してしまいます。

アップルが再びスティーブ・ジョブズを経営陣として迎えると、彼はマイクロソフトとの提携や製品ラインアップの見直しに着手し、1998年には見事3000万ドルの黒字に転換しました。

その後のアップルはスティーブ・ジョブズの下、「iMac」や「iPod」といった同社のアイコンともいえる商品を世に送り出し、世界的な大企業へと成長していきます。

日本のスマホの4割強はiPhone

アップル製品は日本でも大きな人気を集めています。特に2008年にソフトバンクが「iPhone 3G」を発売して以来、その人気ぶりに拍車が掛かりました。NTTドコモによると、2021年では国内の携帯電話の4割強がアップル製となっています。

【メーカー別 国内携帯電話シェア(2021年)】

 

出所:NTTドコモ「モバイル社会白書 2021年版」

日本はもともと世界的な電機メーカーがあり、フィーチャーフォンでは実績もありましたが、スマートフォンではアップルを相手にシェアを拡大できていません。アップル製品がいかに人気かがうかがえますね。

スティーブ・ジョブズが亡くなって10年以上たちますが、アップルの成長はまだまだ止まらないようです。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。

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