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人気銘柄に金融機関が殺到?「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」が売れ続ける理由

Finasee / 2023年1月13日 17時0分

人気銘柄に金融機関が殺到?「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」が売れ続ける理由

Finasee(フィナシー)

3兆円集める人気シリーズ

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」(以下:AB・米国株Bコース)に注目が集まっています。同銘柄の純資産総額は、2018年から5年連続で増加しました。2021年にはシリーズ全4本で3兆円を突破する快挙を成し遂げています。

【アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)の純資産総額】

出所:投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」より著者作成

なぜAB・米国株Bコースに資金が集まるのか、理由を探ってみましょう。

なお、アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信シリーズで最大の純資産総額を持つのはDコースですが、同銘柄は2022年に純資産総額が減少していました。その点を鑑み、2022年も純資産総額を増やしたBコースを取り上げています。

【各コースの純資産総額】

  2021年末 2022年末 増減率  Aコース  1575億4700万円 1292億2100万円  -17.98%  Bコース  5688億6400万円 6474億8200万円 +13.82%  Cコース  6195億8900万円 3722億5200万円 -39.92%  Dコース   1兆7368億1600万円  1兆6670億2000万円 -4.02%


【アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)】

出所:投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」より著者作成良好な成績が人気を後押し

AB・米国株Bコースが人気の理由は、好調な運用成績にあるでしょう。リーマンショックなどで下落した年もありますが、全体では多くの年でプラスを残しました。基準価額も、設定から4倍以上に成長しています(2022年末時点)。

【各年の騰落率(基準価額+分配金)】

出所:投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」より著者作成70社以上の販売会社が純資産をけん引

良好なパフォーマンスを受けてか、AB・米国株Bコースの販売を開始する金融機関が相次いでいます。直近では2022年12月に「あおぞら銀行」が販売をスタートさせました。現在、AB・米国株Bコースを販売する金融機関は70社を超えています(2023年1月時点)。

【新たに販売を開始した主な金融機関】
・三菱UFJ銀行(2019年7月)
・SMBC日興証券(2019年7月)
・大和証券(2020年2月)
・りそな銀行(2020年9月)
・第一生命保険(2022年4月)
・あおぞら銀行(2022年12月)

販売会社が増加したことも、AB・米国株Bコースに資金が集まった理由の1つでしょう。

インデックス投資では物足りない人におすすめ

AB・米国株Bコースは、より大きなリターンを目指したい人におすすめの投資信託です。

アメリカ株式で運用される投資信託は多く、近年は特に「S&P500」や「NYダウ」といった株価指数に連動するよう運用されるインデックスファンドが人気です。平均的な運用に期待できる一方、リターンが平均を大きく超えることは基本的にありません。

AB・米国株Bコースは、高成長が期待されるアメリカ株式のうち、アライアンス・バーンスタインが収益性、投資の効率性、財務健全性が優れた「持続的な成長企業」50~70銘柄に投資する投資信託です。スクリーニングにおいては徹底的なリサーチが行われ、財務情報だけでなくESGといった非財務情報も厳格な調査が及びます。銘柄の選別が奏功すれば、平均を超えるリターンが期待できるでしょう。

ポートフォリオの構築には、日本法人としてのアライアンス・バーンスタイン だけでなく、グループ本体の「アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー」及びその関連会社も参加します 。設立から50年以上続く米系の運用会社で、預かり資産はおよそ90兆円にも上ります(2022年9月末時点)。アメリカ株式の運用なら、これほど心強い存在もありません。

【組入上位10銘柄(2022年11月末時点)】

銘柄  比率  マイクロソフト  8.8% VISA  5.7% ユナイテッドヘルス・グループ  5.6% アルファベット  5.2% バーテックス・ファーマシューティカルズ    4.0% コストコ・ホールセール  3.5% モンスター・ビバレッジ  3.3% ゾエティス  3.3% ホーム・デポ  3.3% インテュイティブ・サージカル  2.9%


AB・米国株Bコースのように、組入銘柄を選別し、平均を超えるリターンを目指す運用をアクティブ運用といいます。アクティブ運用が必ず成功するわけではありませんが、少なくともAB・米国株Bコースはこれまで好成績を残してきました。

インデックスファンドの運用が劣るわけではありませんが、より積極的に資産を増やしたい人はAB・米国株Bコースを選択肢の1つに入れてみてください。

【アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)の概要】

銘柄 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) 運用会社 アライアンス・バーンスタイン ファンドのタイプ 海外株式型 設定日 2006年5月25日 信託期間 2034年6月15日まで 決算日 6月15日、12月15日 受渡期間 5営業日 販売手数料(最大、税込み)       3.3% 信託報酬(全体、税込み) 1.727% 信託報酬(販売会社、税込み)   0.825% 信託財産留保額 なし 主な販売会社

野村證券
大和証券
三菱UFJ銀行

 

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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