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野村證券 人気ファンドランキングトップ5(2022年12月)を読み解く!

Finasee / 2023年1月16日 16時0分

野村證券 人気ファンドランキングトップ5(2022年12月)を読み解く!

Finasee(フィナシー)

2022年12月、野村證券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「野村インデックスファンド・日経225」の概要

野村證券の12月ランキング1位は、「野村インデックスファンド・日経225」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)と連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。11月は1.4%のプラスリターンとなったものの、12月末の基準価額は30,792円と11月末の32,963円から約7%の下落となった。ただ、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。野村證券でも、日経平均株価が下落したときに同ファンドに買いを入れた顧客が多かったと考えられる。2023年以降も、同ファンドが野村證券のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■野村インデックスファンド・日経225
基準価額 32,963円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 602.3億円

<騰落率>
1カ月 1.4%
3カ月 0.3%
6カ月 3.3%
1年  2.2%

※11月末時点

全体を見て:インデックスファンドが人気

野村證券では、インデックスファンドの人気が高かった。ランキング4位の「eMAXIS S&P500インデックス」は、米国を代表する株価指数であるS&P500種指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。11月は-4.9%のマイナスリターンとなり、12月末の基準価額も13,674円と11月末の14,696円から約7%下落した。11月から円高・ドル安が進んでおり、円換算ベースのS&P500種指数を対象にしている同ファンドにはマイナス要因となっている。2023年も、円高・ドル安が進むかどうかも懸念材料として意識するべきだろう。

■eMAXIS S&P500インデックス  
基準価額 14,696円
信託報酬 0.33%(年率・税込)
純資産残高 268.23億円

<騰落率>
1カ月 -4.9%
3カ月 -0.3%
6カ月  3.7%
1年     4.9%

※11月末時点

ここに注目:「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が2位にランクイン

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が2位にランクインしている。同ファンドは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。11月は-5.0%のマイナスリターンとなり、12月末の基準価額も9,323円と、11月末の9,989円に比べて約6.7%下落した。基準価額が11,000円以下になると「基準価額の水準等を勘案して決定」となり、分配金がでなくなる可能性もある。今後も基準価額の下落には注意が必要だろう。

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
基準価額 9,989円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7,803億円

<騰落率>
1カ月 -5.0%
3カ月 -2.3%
6カ月  2.8%
1年    -9.9%

※11月末時点

山下 耕太郎/金融ライター/証券外務員1種

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011

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