SBI証券 人気ファンドランキングトップ10(2023年1月)を読み解く!
Finasee / 2023年2月9日 16時0分
Finasee(フィナシー)
2023年1月、SBI証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の概要SBI証券の1月ランキング1位は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。同ファンドは「バンガード・S&P500ETF」を通じ、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。12月は-6.91%のマイナスリターンとなったが、1月末の基準価額は1万6983円と12月末の1万6530円から約2.7%上昇した。S&P500種株価指数に連動するインデックスファンドは個人投資家の人気が高いので、2月以降もSBI証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
基準価額 1万6530円
信託報酬 0.0938%(年率・税込)
純資産残高 7101.99億円
<騰落率>
1カ月 -6.91%
3カ月 -2.76%
6カ月 -1.41%
1年 -6.11%
※12月末時点
全体を見て:国際株式型ファンドが人気SBI証券では、国際株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利なファンドである。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」でも1位に選ばれており、個人投資家の人気は高い。2月以降も、SBI証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 1万6024円
信託報酬 0.1144%(年率・税込)
純資産残高 7763.6億円
<騰落率>
1カ月 -5.8%
3カ月 0.0%
6カ月 -1.3%
1年 -5.6%
※12月末時点
ここに注目:「SBI 日本株4.3ブル」が5位にランクイン「SBI 日本株4.3ブル」が5位にランクインしている。同ファンドは、株価指数先物取引を積極的に活用し、日々の基準価額の値動きが国内の株式市場全体の値動きの概ね4.3倍程度となる投資成果を目指して運用を行うブル型ファンドである。12月は-27.19%と基準価額が大きく下がったが、逆張りで買いを入れた投資家が多かったと考えられる。そして、1月は国内株式市場が上昇したので、同ファンドの1月末の基準価額も6864円と12月末の5737円から約19%上昇した。1カ月で基準価額が20%程度動くことも珍しくなく、大きなリターンが狙えるものの、リスクも高い。積極的にリスクを取れる投資家以外は購入しない方がいいだろう。
■SBI 日本株4.3ブル
基準価額 5737円
信託報酬 0.968%(年率・税込)
純資産残高 329.93億円
<騰落率>
1カ月 -27.19%
3カ月 -2.40%
6カ月 -11.75%
1年 -46.89%
※12月末時点
執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
ツイッター@yanta2011
Finasee編集部
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