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auカブコム証券 人気ファンドランキングトップ5(2023年1月)を読み解く!

Finasee / 2023年2月12日 16時0分

auカブコム証券 人気ファンドランキングトップ5(2023年1月)を読み解く!

Finasee(フィナシー)

2023年1月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要

auカブコム証券の1月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。12月は-6.9%のマイナスリターンとなったものの、1月末の基準価額は1万8524円と12月末の1万8035円に比べて約2.7%上昇した。同ファンドはつみたてNISAなどを利用して積立投資している投資家も多く、順調に純資産残高を増やしている。2月以降も、同ファンドがauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 1万8035円
信託報酬 0.0968%(年率・税込)
純資産残高 1兆5980.17億円

<騰落率>
1カ月 -6.9%
3カ月 -2.8%
6カ月 -1.5%
1年     -6.1%

※12月末時点

全体を見て:外国株式型ファンドが人気

auカブコム証券では、外国株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利なファンドである。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」の投票でも1位に選ばれており、個人投資家の人気は高い。また、先進国、新興国の株式に幅広く分散投資できるので、S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドよりもリスクを抑えた運用が可能だ。2月以降もauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 1万6024円
信託報酬 0.1144%(年率・税込)
純資産残高 7763.6億円

<騰落率>
1カ月 -5.8%
3カ月   0.0%
6カ月 -1.3%
1年     -5.6%

※12月末時点

ここに注目:「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」が5位にランクイン

「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」が5位にランクインしている。同ファンドは、「NOMURA-BPI総合」と連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。「NOMURA-BPI総合」は、日本国内で発行される公募固定利付債の流通市場全体を対象に開発された投資収益指数(パフォーマンスインデックス)である。ただ、国内でも金利上昇懸念が強まっており、12月末時点における1年騰落率は-5.3%となっている。格付けA格以上の債券が95%以上を占めていて安全性は高いものの、パフォーマンスは悪化しているので、2月以降もauカブコム証券のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■eMAXIS Slim 国内債券インデックス
基準価額 9616円
信託報酬 0.132%(年率・税込)
純資産残高 171.75億円

<騰落率>
1カ月 -1.3%
3カ月 -1.9%
6カ月 -2.6%
1年     -5.3%

※12月末時点

執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
ツイッター@yanta2011

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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