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主要ネット証券4社 人気ファンドトップ5(2023年1月)を読み解く!

Finasee / 2023年2月13日 16時0分

主要ネット証券4社 人気ファンドトップ5(2023年1月)を読み解く!

Finasee(フィナシー)

4社共通の傾向:S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気

2023年1月の大手ネット証券会社のランキングでは、S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気だった。たとえば、三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の各ネット証券での順位は、以下の通り。

1.SBI証券              3位
2.楽天証券             1位
3.auカブコム証券  1位
4.マネックス証券  5位

同ファンドは、2022年に約6492億円の資金流入があり、純資産残高は1兆5980億円まで増加。純資産残高1位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の1兆6670億円との差は縮まってきている。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、主にネット証券経由で「つみたてNISA」を通じた買いが続いており、2023年に純資産残高1位になる可能性は高いとみている。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 1万8035円
信託報酬 0.0968%(年率・税込)
純資産残高 1兆5980.17億円

<騰落率>
1カ月 -6.9%
3カ月 -2.8%
6カ月 -1.5%
1年     -6.1%

※12月末時点

全体を見て:ブル型ファンドが人気

大手ネット証券では信用取引で積極的に取引している投資家も多く、短期で大きな利益を狙えるブル型ファンドの人気も高い。ただ、人気の「楽天日本株4.3倍ブル」の12月時点における1年騰落率は-47.3%となっており、大きな損失がでる可能性もある。損切りを徹底するなどリスク管理がきちんとできればいいが、ハイリスク・ハイリターンのファンドなので、長期での資産形成には適さないという点に注意が必要だ。

■楽天日本株4.3倍ブル
基準価額 8196円
信託報酬  1.243%(年率・税込)
純資産残高 564.98億円

<騰落率>
1カ月 -27.2%
3カ月   -2.5%
6カ月 -12.3%
1年     -47.3%

※12月末時点

ここに注目:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が人気

大手ネット証券4社では、三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の人気も高かった。同ファンドは、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利なファンドである。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」の投票でも1位に選ばれており、個人投資家の人気も高い。同ファンドも、つみたてNISAを利用して積立投資している投資家が多く、2月以降も大手ネット証券4社のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 1万6024円
信託報酬 0.1144%(年率・税込)
純資産残高 7763.6億円

<騰落率>
1カ月  -5.8%
3カ月   0.0%
6カ月  -1.3%
1年      -5.6%

※12月末時点

執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
ツイッター@yanta2011

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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