子供の世話を押し付け「やりたい放題」の義妹が男と失踪!? 衝撃の末路
Finasee / 2023年2月22日 11時0分
Finasee(フィナシー)
2年前まで夫の実家で義母と同居していた竹内香織さん(仮名、38歳)。子供がおらず当時専業主婦だった香織さんは、近くに住む夫の妹・瑤子さんが仕事で忙しいこともあって、瑤子さんに代わり熱を出した甥のお迎えに保育所まで足を運ぶなど何かと世話をしていました。
瑤子さんの夫は海外赴任中で、1人で仕事をしながら子育てするのは大変だと香織さんは理解を寄せつつも、都合も聞かずにいつも厄介事を押し付けてくることや、そんな瑤子さんを殊更に甘やかす義母に対し、徐々に怒りを募らせていました。
そんなある日、驚くべきことを義母が言い出したのです……。
●信じられない言葉に怒り爆発!
※前編【「跡継ぎ」産まぬ嫁に義母が信じられない一言…まさかの仕打ちに絶句】からの続き
同居する義母は義妹に甘く、厄介事を引き受けては嫁の私に丸投げする。そんな毎日にいい加減嫌気が差していた頃、長男の嫁である私の堪忍袋の緒が切れる決定的な出来事が起きました。相続対策セミナーに出かけた義母が、義妹と甥にだけ生前贈与をすると言い出したのです。しかも、「跡継ぎもいなくて家のことだけしている」と言われ、私は将来義母のお世話をするどころか、義母と同じ家で同じ空気を吸いながら生活していくのもつらいと感じるようになりました。
意を決し夫に打ち明けたところ、夫は苦笑しながら「実の息子の俺でもそう思うよ」と言ってくれました。そして、こう続けたのです。
「この家、出ようか。お袋は子供の頃から瑤子、瑤子と言って瑤子ばかりかわいがってきたんだから、俺じゃなくて瑤子と暮らせばいいんだよ」
そうと決めたら決断は早く、翌月には夫の実家を引き払い、夫の会社近くの賃貸マンションに移りました。私たちが暮らしていた実家の2階の半分もない広さで、家具や荷物をだいぶ処分しなければなりませんでしたが、義母や義妹の干渉を受けない生活は解放感がありました。私は若い頃から習っていたフラワーデザインの技術を生かし、近くのフラワーショップで週3日ほど働くようになりました。
義妹が義母との同居を拒否、さらに預金を横領?義母はお気に入りの義妹と暮らすものと思っていましたが、驚いたことに、義妹が同居を断ったようでした。義弟の本社復帰が決まったらしく、「あんな口うるさいお母さんと一緒に暮らせるわけないでしょう」と夫に言い放ったそうです。義母も現金なもので、義妹が同居しないと伝えるとすぐに義妹と甥への生前贈与を打ち切ったと聞きました。結果として義妹はあれほど入り浸っていた実家にほとんど寄り付かなくなり、私たち夫婦が引っ越しから半年ほどして実家を訪れると、庭も家の中も、かつての姿が想像できないほど荒れ果てていました。
当時義母は明らかに様子がおかしく言葉も曖昧だったため、病院に連れていくと認知症と診断されました。さすがにこのまま放置できないと、夫は義母を老人ホームに入居させ、私たちで少しずつ実家を片付けながら、不動産会社を通して実家の売却先を探しました。幸い、駅から徒歩圏内で土地も200坪と広かったので、建て売り住宅を扱う業者が購入してくれました。この売却資金があったから助かりましたが、義母の老人ホームは毎月40万円近い費用がかかり、義母の年金だけではとても賄えませんでした。しかも、調べてみると義母の預金口座にはほとんどお金が残っていないことが分かったのです。
夫は義母の預金通帳を見てピンと来たようでした。そして「お前、お袋の金をどうしたんだよ」と義妹を問い詰めたのです。義妹は最初シラを切っていましたが、その後、義母の認知機能が低下していたのをいいことに、自分が引き出して使っていたことを認めました。生保レディーの間では「自爆」と言うそうですが、ノルマを達成するために自分や家族の名義で保険に加入せざるを得なくなり、その保険料の支払いで首が回らなくなっていたようです。
「今は家を売った金があるからいいけれど、これがなくなったら、老人ホームの利用料はお前が払えよ」。夫の言葉に義妹は顔をしかめながらうなずいていました。
義妹が失踪、借金の半分を夫が肩代わりする羽目に義妹がいなくなったと聞いたのは、それから1年ほどたった後のことです。生命保険会社を辞めた後、「自爆」で作った借金を返すために飲食店で働いていた義妹は、同僚の外国人男性と出国したようでした。報告に来た義弟は小学校に上がったばかりの甥を抱えて数百万円の借金を背負うことになり、あまりのショックで茫然自失の状態でした。結局、義妹の借金の半分は夫が肩代わりすることになりました。
義妹の行方はようとして知れません。今は月に2~3回、老人ホームに義母の様子を見に通っています。「あら、瑤子かい? 今日は陽翔(はると)と一緒じゃないの?」と、義母は訪れた私を義妹と勘違いしているようです。病気のせいか以前の強引さが影を潜め、いつもにこにこしていて、すっかり、かわいいおばあちゃんになりました。
一時期は同じ空気を吸うのも嫌だと思った義母ですが、実家の片付けをしていた際に乱れた字で「わたしのぜんざいさんは、ゆうすけとかおりさんにゆずります」と書きなぐった遺言を見つけ、胸が熱くなりました。
夫は義妹への怒りが収まらず、お酒を飲み過ぎた時などは「結局は俺が貧乏くじを引かされた。二度と顔も見たくない」とよくぼやいています。とはいえ私にすれば自由な時間が持てる今の方が、夫の実家に住んでいた頃よりはずっとマシ。義母に会うたび、義母と面差しのよく似た義妹が今どこでどうしているのか、思いを巡らせています。
●父の遺産で“ママ母”が豪遊!? 詳しくは【「認知症の父」の財産を継母が横取り!? 息子が引き下がった“深い理由”】(本サイト記事)で紹介します。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。
Finasee編集部
金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。
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