「セゾン資産形成の達人ファンド」に資金が集まる理由
Finasee / 2023年2月14日 17時0分
Finasee(フィナシー)
2000億円以上集める人気銘柄
「セゾン資産形成の達人ファンド」が人気です。純資産総額は設定から順調に増加し、2022年7月には初めて2000億円を突破しました。パフォーマンスも良好で、設定来リターンはおよそ218%に上ります(2023年1月時点)。
【セゾン資産形成の達人ファンド】
なぜセゾン資産形成の達人ファンドがこれほど資金を集めるのか、理由を探ってみましょう。
97%以上の人がプラスで話題にセゾン資産形成の達人ファンドの純資産総額は、リーマンショックに見舞われた2008年を除き毎年増えています。特に2019年から2021年にかけて大きく増加しました。
【純資産総額の増減額(年末時点)】
純資産総額が急増した理由は「共通KPI」にありそうです。金融庁が投資信託の販売会社に開示を求める指標で、顧客の損益率などを公開する金融機関が増えてきました。
セゾン投信も自社が運用する投資信託を直接販売しており、共通KPIを開示しています。うち、2019年5月の開示分が注目されました。セゾン投信で運用する顧客の97%以上がプラスだったのです。これが話題となり、セゾン資産形成の達人ファンドに資金が集まったとみられます。
【セゾン投信の投信顧客損益率】
・2019年3月末:97.8%
・2020年3月末:66.1%
・2021年3月末:99.4%
・2022年3月末:99.2%
出所:セゾン投信 共通KPIと実績報告
つみたてNISAも後押しつみたてNISA対象商品に選ばれていることも、セゾン資産形成の達人ファンドの純資産総額を支える要因の1つでしょう。
2018年から始まったつみたてNISAは、2022年9月までに約2兆4476億円の買い付けが行われました。この一部がセゾン資産形成の達人ファンドにも流れ込み、純資産総額を押し上げたと考えられます。
コストを重視しつつリターンを目指したい人におすすめセゾン資産形成の達人ファンドは、世界のアクティブファンドで運用される投資信託です。投資先ファンドを選定する基準には「費用が適正なこと」も含まれており、各ファンドの運用管理費用(信託報酬)はいずれも1%以下に収まりました(2022年9月時点)。
【投資先ファンドの選定条件】
・企業分析をしっかり行っていること
・長期的な視点で運用されていること
・費用が適正なこと
【投資先ファンドの運用管理費用】
銘柄 投資対象 運用管理費用(税込み) バンガード米国オポチュニティファンド 米国株式 0.85% アライアンス・バーンスタインSICAVコンセントレイテッドUSエクイティ・ポートフォリオ 米国株式 0.85% BBH・ルクセンブルグ・ファンズ-BBH・コア・セレクト 米国株式 1.00% コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド80(適格機関投資家限定) 欧州株式 0.88% コムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンド90(適格機関投資家限定 新興国株式 0.99% FSSAアジア・フォーカス・ファンド 新興国株式 0.85% フォントベル・ファンド-mtxサステナブル・エマージング・マーケット・リーダーズ 新興国株式 0.65% スパークス・集中投資・日本株ファンドS<適格機関投資家限定> 日本株式 10億円以下:0.825%20億円以下:0.770%
20億円超:0.715% スパークス・長期厳選・日本株ファンド<適格機関投資家限定> 日本株式 0.88% コムジェスト日本株式ファンド(適格機関投資家限定) 日本株式 25億円以下:0.8558%
25億円超:0.7458%
アクティブファンドは、市場平均を上回るリターンを目指せる一方、コストが高くなる傾向があります。しかしセゾン資産形成の達人ファンドは、投資対象ファンドを厳選することでアクティブ型としては比較的小さい費用で運用できることが期待されます。コストを抑えつつより大きなリターンを目指したい人は、セゾン資産形成の達人ファンドを検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、セゾン資産形成の達人ファンド独自の信託報酬として別途0.572%(税込み)かかること、アクティブ運用が必ずしも大きなリターンにつながるわけではないことには留意してください。
【セゾン資産形成の達人ファンドの概要】
銘柄 セゾン資産形成の達人ファンド 運用会社 セゾン投信 ファンドのタイプ 内外株式型 設定日 2007年3月15日 信託期間 無期限 決算日 12月10日 受渡期間 6営業日 販売手数料(最大、税込み) なし 信託報酬(全体、税込み) 1.34%±0.2%程度 信託報酬(販売会社、税込み) 800億円以下の部分:0.22%800億円超の部分:0.2244% 信託財産留保額 0.1% 主な販売会社 セゾン投信
ゆうちょ銀行
大和証券
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。
Finasee編集部
金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。
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