損しにくい運用が期待される「モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)」
Finasee / 2023年2月17日 17時0分
![損しにくい運用が期待される「モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/finasee/finasee_11791_0-small.png)
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2022年12月、「モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)」の純資産総額が初めて2000億円に到達しました。設定が2012年とやや若い銘柄ですが、三菱UFJフィナンシャル・グループの預かり残高上位にランクインしています。
【モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)の預かり残高順位】
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 三菱UFJ銀行 2020年3月末時点 3位 18位 2021年3月末時点 2位 17位 2022年3月末時点 2位 16位出所:三菱UFJフィナンシャル・グループ MUFGの「お客さま本位の取り組み(2022年3月)」
【モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)】
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モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)の魅力はどこにあるのでしょうか。
下がりにくい運用が魅力モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)は、下落相場でも相対的に下がりにくい運用が評価され資金が集まっていると考えられています。
モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)は運用の一部をモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(所在地:イギリス)に委託しており、同社の「グローバル・フランチャイズ戦略」と同様のプロセスで運用されます。
グローバル・フランチャイズ戦略とは、徹底した個別分析によって世界の「プレミアム企業」を探し出し、フリー・キャッシュフロー利回り(※)などから割安だと判断できる20~40銘柄に集中投資する戦略です。
※フリー・キャッシュフロー利回り:1株あたりフリー・キャッシュフロー÷株価
【「プレミアム企業」の要件】
競争優位の無形資産を持つ ・高いブランド力・有力な特許
・強固な販売網 など 借入金に頼らず高い収益力を持つ ・高い売上高利益率
・高い投下資本利益率
・低い設備投資依存度 など 高い収益力を持続できる ・高い参入障壁
・質の高い経営陣
・既存事業の成長 など
プレミアム企業は競争で優位な立場を築いていることから、安定した収益の獲得が予想されます。それに集中投資するグローバル・フランチャイズ戦略は、下値抵抗力の発揮が期待できるでしょう。
事実、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントで行われたグローバル・フランチャイズ戦略は、年次リターンがマイナスとなったことは3回しかありません(1996年3月~2022年1月)。平均月次騰落率も、上昇相場では相場に追随し、下落相場では損失が限定される傾向にありました。
【グローバル・フランチャイズ戦略の平均月次騰落率(1996年3月~2021年11月)】
グローバル・フランチャイズ戦略 先進国株式(※) 株式市場が上昇した月 2.8% 3.3% 株式市場が下落した月 -1.7% -3.7%※MSCIワールドインデックス
ダニエル・カーネマン氏らが提唱した「プロスペクト理論」によれば、投資家は利益の喜びより損失のストレスの方が強く感じるとされます。モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)は、損しにくい運用が投資家のニーズと合致し、支持されているのだと考えられます。
長期資金の運用におすすめモルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)の組入上位10銘柄は以下の通りです。2022年末時点で組入銘柄数は33銘柄で、上位10銘柄で全体の過半を占めています。
【組入上位10銘柄(2022年末時点)】
銘柄 比率 マイクロソフト 8.7% フィリップ・モリス・インターナショナル 7.5% ビザ 6.1% レキットベンキーザー・グループ 5.7% ダナハー 5.3% SAP 5.1% サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック 4.6% アクセンチュア 4.5% インターコンチネンタル・エクスチェンジ 3.9% アボットラボラトリーズ 3.9%
株式投資は比較的高いリターンが期待できる一方、必ず利益を得られるわけではありません。投資期間が長くなれば、それだけ下落相場に直面する可能性も上昇するでしょう。
グローバル・フランチャイズ戦略も損失となった時期はありますが、その下落幅は限定的でした。同じプロセスで運用されるモルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)においても、同様の効果が期待できます。
損失を抑えつつ長期運用したい人は、モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)を選択肢の1つに検討してみてはいかがでしょうか。もちろん、損失となる可能性があることは覚えておいてください。
【モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)ファンドの概要】
銘柄 モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし) 運用会社 三菱UFJ国際投信 ファンドのタイプ 内外株式型 設定日 2012年2月17日 信託期間 2037年2月20日まで 決算日 2月23日 受渡期間 5営業日 販売手数料(最大、税込み) 3.3% 信託報酬(全体、税込み) 1.98% 信託報酬(販売会社、税込み) 0.77% 信託財産留保額 なし 主な販売会社 三菱UFJモルガン・スタンレー証券野村證券
大和証券
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。
Finasee編集部
金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。
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