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【データで見る投資信託市場・1月】公募株式投資信託(ETF除く)が26カ月連続で資金流入超となった国内ファンド市場

Finasee / 2023年2月23日 18時0分

【データで見る投資信託市場・1月】公募株式投資信託(ETF除く)が26カ月連続で資金流入超となった国内ファンド市場

Finasee(フィナシー)

公募株式投資信託(ETF除く)は6044億円の資金流入で26カ月連続の資金流入超

純資産総額 86兆9481億7100万円(+3兆3646億8500万円)
ファンド数  5550本(-3本)

海外株式型、国内株式型ファンドに資金流入が続いたことから、公募株式投資信託(ETF除く)には約6044億円の資金流入があり、26ヵ月連続で資金流入超となった。そして、純資産総額は約3兆3647億円増加し、約86兆9482億円と3カ月ぶりに増加に転じた。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースが減速になったことや、欧州の暖冬でエネルギー危機が回避されたことなどが好感され、外国株式型ファンドを中心に基準価額が上昇した。

新規設定ファンドでは「(早期償還条項付き)リオープン・ジャパン2301」が約1050億円の資金を集める

1月の新規設定ファンドは16本と2022年12月の40本から大幅に減少し、設定額も約1350億円と12月の約2160億円から減少した。ただ、「(早期償還条項付き)リオープン・ジャパン2301」が約1050億円の資金を集め、2カ月連続で1000億円を超えるファンドの設定となった。同ファンドは国内株式を主な投資対象とするファンドで、設定額としては今年最大。昨年来では3番目の大きさになった。国内株を主な投資対象とするファンドでは、野村アセットマネジメントが2015年4月に設定した「日本企業価値向上ファンド(限定追加型)」の1057億円以来、約8年ぶりの大型設定となった。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」への資金流入が継続

1月は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に約632億円の資金流入があり、純資産残高は約1兆7058億円と1兆7000億円を突破した。純資産残高1位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は1月に約124億円の資金流出となり、2月に入って「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が純資産残高トップになっている。2月末まで残高トップとなれば、月末ベースで1997年10月以来およそ25年ぶりにインデックスファンドが首位になる。2月も「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に高水準の資金流入が続くかどうかに注目している。

執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
ツイッター@yanta2011

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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