楽天証券 人気ファンドランキングトップ10（2023年2月）を読み解く！

Finasee（フィナシー）

2023年2月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第１位「eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）」の概要

楽天証券の2月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数（配当込み、円換算ベース）に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。1月は+2.7％のプラスリターンとなり、2月末時点における基準価額も1万9213円と1月末の1万8524円に比べて約3.7％上昇している。堅調な成績が続いているので、3月以降も楽天証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）
基準価額 1万8524円
信託報酬 0.0968％（年率・税込）
純資産残高 1兆7058.08億円

＜騰落率＞
1カ月   2.7％
3カ月 -9.0％
6カ月 -3.7％
1年      3.9％

※1月末時点

全体を見て：外国株式型ファンドが人気

楽天証券で人気の外国株式型ファンドの中で、ランキング2位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を主要対象としており、投資成果を「CRSP USトータル・マーケット・インデックス（円換算ベース）」に連動させるインデックスファンドである。このファンドは、米国株式市場の投資可能銘柄4,000銘柄に幅広く分散投資ができるため、人気が高い。そして、1月のリターンは+3.2％、1年騰落率も+3.6％と堅調な成績を残しているので、今後も同ファンドが楽天証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■楽天・全米株式インデックス・ファンド
基準価額 1万9130円
信託報酬 0.162％（年率・税込）
純資産残高 7641.89億円

＜騰落率＞
1カ月  3.2％
3カ月 -8.9％
6カ月 -3.4％
1年      3.6％

※1月末時点

ここに注目：「たわらノーロード先進国株式」が9位にランクイン

「たわらノーロード先進国株式」が9位にランクインしている。同ファンドは、MSCIコクサイ・インデックス（円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし）に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。MSCIコクサイ・インデックスとは、日本を除く先進国の株式市場を表すインデックスで、日本を除く22ヵ国の大・中型株を対象とし、市場の約85%をカバーしている。1月末時点における1年騰落率は+5.48％と好調な成績となっているので、3月以降も同ファンドが楽天証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■たわらノーロード先進国株式
基準価額 2万1273円
信託報酬 0.10989％（年率・税込）
純資産残高 2562.45億円

＜騰落率＞
1カ月   3.78％
3カ月  -5.47％
6カ月  -0.85％
1年       5.48％

※1月末時点

執筆／山下 耕太郎（金融ライター／証券外務員1種）
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
ツイッター＠yanta2011

Finasee編集部

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