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「三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」に資金が流入するワケ

Finasee / 2023年3月31日 19時0分

「三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」に資金が流入するワケ

Finasee(フィナシー)

純資産1000億円目前の世界債券ファンド

「三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のいしずえ。以下同)は、世界の債券で運用される投資信託です。投資家の資金が順調に流入しており、純資産総額は1000億円目前にまで増加しました。

【三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)】 

出所:三菱UFJ国際投信「ファンド詳細」より著者作成

世界のいしずえは、なぜ投資家を惹きつけるのでしょうか。

分配金の引き上げで人気化

世界のいしずえは、分配金が引き上げられた時期に純資産総額が増加しました。

世界のいしずえは2012年9月から毎月分配金を支払っており、その額は当初30円でした。その後、2016年12月からアメリカで利上げが実施されたこと、また当時のトランプ大統領による積極的な財政出動が期待されたことから、金利に上昇圧力が働きます。世界のいしずえにおいても利子収入の増加が見込まれたことから、2017年2月に分配金を100円に引き上げました 。その年、世界のいしずえの純資産総額は7倍以上に成長し、その後も順調に運用資産を増やしています。

【純資産総額と分配金の推移(2012年~2022年)】 

出所:三菱UFJ国際投信「ファンド詳細」より著者作成

分配金に対する投資家のニーズは高く、世界のいしずえに資金が集まった理由の1つと考えられます。

安定感のあるインフラ企業への投資も訴求

インフラ関連企業が発行する債券のみに投資する運用も、資金を集めやすいポイントでしょう。

インフラ関連企業とは、電力やガスなどの公益企業や携帯電話といった通信企業のように、日々の生活に不可欠なサービスを提供している企業を指します。サービスに対する需要が安定してあることから、景気変動の影響を受けにくく、そのため健全な財務を持つ企業が少なくありません。

【組入業種の比率(2022年2月末時点)】
 
・公益:43.7%
・通信:34.5.%
・エネルギー:15.6%
・運輸:6.2%

さらに世界のいしずえは、原則として「BBB-」相当以上の格付けを取得している債券にしか投資しません 。BBB格以上が付された債券は一般に投資適格と評価され、発行体が破綻する可能性が低い傾向にあります。優良なインフラ企業の債券のみに投資する戦略は安定的な運用に期待しやすく、投資家の資金を誘っていると考えられます。

【ポートフォリオ特性(2022年2月末時点)】
 
・最終利回り:5.6%
・直接利回り:4.8%
・デュレーション:9.0年
・平均格付け:BBB+

債券に定評がある「マッコーリー」の運用が魅力

世界のいしずえは、原則として債券だけで運用されます。株式と比べると債券は一般にリスクが低く、世界のいしずえも値動きは比較的小さくなるでしょう。したがって、安定的に運用したい人におすすめの投資信託です。

また世界のいしずえは、運用の一部を「マッコーリー・グループ」に委託しています。同社は1969年にオーストラリアで設立された金融グループで、運用部門の「マッコーリー・アセット・マネジメント」は5090億ドル超の資産を預かっています(2022年9月末時点)。

債券は世界4都市で100名強の専門家が運用を担っており、付加価値の高いサービスを提供する点がマッコーリー・グループの強みです。世界水準の運用を享受したい人は、世界のいしずえをポートフォリオの一端に加えてみてはいかがでしょうか。

なお、債券は金利上昇時に値下がりする傾向にあること、また世界のいしずえは社債に投資するため、国債で運用される投資信託よりはリスクやリターンが高くなることには注意が必要です。

【1年騰落率の比較(2017年12月~2022年11月)】

出所:交付目論見書(2023年2月)より著者作成

【三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の概要】

銘柄 三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
(愛称:世界のいしずえ) 運用会社 三菱UFJ国際投信 ファンドのタイプ 内外債券型 設定日 2012年6月1日 信託期間 2032年5月10日まで 決算日 毎月10日 受渡期間 6営業日 販売手数料(最大、税込み)       2.2% 信託報酬(全体、税込み) 1.32% 信託報酬(販売会社、税込み) 0.55% 信託財産留保額 なし 主な販売会社 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
岡三証券
イオン銀行

 

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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