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“依存症”妻が不倫、離婚後に元夫は急死…「恐ろしい計画」に絶句

Finasee / 2023年4月26日 11時0分

“依存症”妻が不倫、離婚後に元夫は急死…「恐ろしい計画」に絶句

Finasee(フィナシー)

相内奈津子さん(仮名、以下同)は地元では名の知れた飲食店グループを一代で築いた夫を40年近く支えてきました。還暦を過ぎた夫が事業を腹心の部下に任せて引退し、「これからは奈津子とゆっくり海外旅行に行ったり、好きなスキーを楽しんだりしよう」と言うのを聞いて、これまでの人生のご褒美のような老後を楽しみにしていました。そんな計画に水を差したのが、一人息子・和也さんの急死です。

都内の広告代理店で働く和也さんにいずれグループを引き継がせようと、少しずつ個人の財産を和也さんに移転していた矢先でした。和也さんには離婚した前妻との間に血を分けた中学生の息子がおり、和也さんが亡くなると、その息子が唯一の相続人として和也さんの遺産を引き継ぐことになります。

「和也の財産はほとんど私たちが生前贈与したもの。和也が先に逝ってしまったら、私たちのところに戻ってこないなんておかしいわ」という奈津子さんの思いは届かず、勝ち誇ったように現れた前妻が自宅を含めた財産のほとんどをさらっていきました。その結果、奈津子さん夫婦の老後プランには大きな狂いが生じます。前妻のことを「女狐」と評す奈津子さんに、詳しい経緯を聞きました。

〈相内奈津子さんプロフィール〉
静岡県在住
67歳
女性
専業主婦
元自営業の夫と2人暮らし
金融資産4500万円

*** 

「これから相続の手続きに入ります。蒼空(そら)さんにご連絡を差し上げることになりますが、よろしいですね?」

長男の和也の葬儀を終えた夜、税理士の諸星さんの言葉に主人と顔を見合わせました。「伝えないわけにはいかないよな」。主人の独り言のようなつぶやきに、諸星さんは苦虫をかみつぶしたような表情で「現時点では和也さんの唯一の相続人ということになりますから、お伝えせざるを得ないでしょう」と返してきました。

蒼空は和也の前妻との間の子供で、私たちは2人が離婚してから10年近く会っていないし、手紙一つもらったこともありません。それなのに、その後再婚しなかった和也が亡くなると、相続法上は蒼空が唯一の相続人となり、和也の全財産を引き継ぐ権利を有するというのです。

自分たちの財産が「全てもっていかれる」屈辱

「私たちはどうなるの? 和也の財産はほとんど、私たちが生前贈与したものでしょう? 和也が先に逝ってしまったら、私たちのところに戻ってこないなんておかしいわ。そもそも『計画的に生前贈与をしておいた方がいい』と勧めたのは、諸星さん、あなたじゃないの?」

私が詰め寄ると、諸星さんは下を向いて黙り込んでしまいました。

「せめて和也に遺言書でも書かせておけばなぁ。蒼空が遺留分を請求してきたとしても、半分取られるだけで済んだわけだろ?」。主人の言葉に諸星さんはいかにも気まずそうに言い訳を並べ立てました。

「和也さんはまだ30代ですし、メディカルチェックでも特に問題はなかったと聞いています。まさか、こんな亡くなり方をするとは思わず、遺言はもう少し時間をかけて作成しようと考えていたんです」

とはいえ、起こったことは起こったこと。時計の針を巻き戻すことはできません。

和也が勤務先で倒れ、搬送された病院で亡くなったと連絡があったのは2021年春のこと。死因は脳出血でした。和也は身長190センチ近い偉丈夫で、学生時代はラグビーに打ち込んでいました。健康を絵に描いたようなその姿から、このような人生の最期を迎えるなど想像もしていませんでした。

一人息子を失ったこと以上にショックだったのが、諸星さんから、和也の財産は法律上、実子である蒼空に全て引き継がれることになると聞かされたことです。手広く事業をやっていた主人にはそれなりの財産があり、相続税対策として時間をかけて和也に贈与してきたのです。和也が亡くなる1年前には、自宅を和也の名義に書き換えたばかりでした。それも、蒼空の手に渡ってしまうというのです。

借金を抱えていた前妻、さらに不貞まで…

蒼空の名前を聞く度に、あの女狐のような女の顔が浮かびます。和也の前妻の美穂です。美穂は和也が新卒で入社した会社で受付をしていた派遣社員でした。切れ長の目の美しい人ではありましたが、初対面の時から主人や私に対して妙になれなれしいのが気になりました。

結婚した翌年には蒼空が生まれ、週に1度は親子3人でわが家を訪れるなど、表面上、私たちとの関係も良好でした。しかし、今思えば、私たちからお金を引き出すことが目的だったのでしょう。主人などは孫かわいさに蒼空に高額なベビー服や知育玩具を買い与え、満1歳にもならないうちから幼児教室に通わせたいと頼られればその費用を出してやっていました。

美穂が実は買い物依存症で、結婚前から何百万円もの借金を抱えていることが分かったのは、2人が結婚して4年後。蒼空が幼稚園に通い始めた年のことでした。和也の自宅まで取り立てがやって来て、さらには美穂の不貞も発覚し、和也はかなり追い詰められたようでした。

私たちが手配した弁護士による話し合いで、半年後に離婚することになりました。蒼空の親権は持っていかれ、20歳まで月額20万円の養育費を負担する、加えて美穂の借金はこちらで穴埋めするという不利な条件でしたが、さっさと厄介払いができて良かったと思いました。

美穂が出ていった家の片付けに行った時、和也や私たちがプレゼントしたブランド品はもちろん、結婚に際して購入したイタリアの家具やドイツの食器セットなどめぼしいものは一切合切持ち去られていて、嫌な気持ちになったのを覚えています。

●前妻と直接の話し合い! 想定外の展開へ… 続きは後編【全財産を狙う元嫁の「異常な執着」に震撼…自宅取られた老夫婦の末路】で紹介します。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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