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全財産を狙う元嫁の「異常な執着」に震撼…自宅取られた老夫婦の末路

Finasee / 2023年4月26日 11時0分

全財産を狙う元嫁の「異常な執着」に震撼…自宅取られた老夫婦の末路

Finasee(フィナシー)

相内奈津子さん(仮名、以下同)は飲食店グループを一代で築いた夫を40年近く支えてきました。夫が引退し、老後は旅行や趣味をのんびり楽しもうと計画していたところ、一人息子の和也さんが急死してしまいます。

いずれグループを引き継がせようと、和也さんに少しずつ個人の財産を移転していた矢先の急死に相内さん夫婦は大きく悲嘆。しかし、さらにショックだったのが「和也の財産は法律上、実子である蒼空(そら)に全て引き継がれることになる」と税理士から聞かされたことでした。

和也さんには別れた前妻(美穂)との間に中学生の息子がいました。相内さん夫婦にとっては初孫ですが、和也さんの離婚以来10年近く一切の交流がありません。前妻の“本性”を知る相内さんは、「全てあの女の計算なのでは」とやり切れない思いになり……。

●とんでもない過去が発覚、離婚時に衝撃の要求?
※前編【“依存症”妻が不倫、離婚後に元夫は急死…「恐ろしい計画」に絶句】からの続き

前妻との話し合いで言葉を失う

税理士の諸星さんを交えた話し合いの当日、美穂は中学生になった蒼空を連れ、勝ち誇ったような顔でわが家にやってきました。10年前より化粧が濃く、派手な服装からどんな仕事をしているのか、おおよそ想像がつきました。

「この度は大変ご愁傷様でした」という全く心のこもっていないあいさつの後、蒼空は今有名私立中に通っていて、仕事を掛け持ちしながら必死でここまで育ててきたと熱弁をふるいました。

「だから、和也さんがこのような形で突然いなくなってしまったのは残念ですが、蒼空の将来のためにいくばくかのお金をいただけるなら、本当に助かります」

なんてしらじらしい、と思いました。主人も私と同じ思いだったはずですが、「和也は私たちにとっても大切な一人息子だからね。税理士さんの助言に基づいて、この数年間、相続税対策として財産の移転を行っていたんだ」と冷静に現状を説明しました。主人としては、話し合いで私たちにも多少は財産を戻してほしいと考えていたのでしょう。

それに対する美穂の答えは、私たちを震撼させるものでした。

「私みたいな女は法律なんて全く分からないだろうと思ってらっしゃるでしょうけれど、これでも、ちゃんと調べてきたんです。和也さんの法定相続人は蒼空だけですよね? それなら、和也さんの遺産は全て蒼空が頂戴するのが筋です。蒼空は未成年だから、親権者である私が法定代理人を務めさせていただきます。失礼ですが、お父さまもお母さまももうすぐ70歳におなりになるわけですから、この先の人生、そう長くはありませんよね? 蒼空は14歳で、これからなんです。天国の和也さんもきっと、『この10年は父親として何もしてやれなかったから、せめてこれくらい援助させてほしい』と思っていますよ」

とても10年ぶりに会った義両親にかける言葉とは思えませんでした。高偏差値のはずの孫の蒼空も、とりすました顔で座っているだけで、何の反応も見せません。言葉を失った私たちの代わりに、諸星さんがとりなしてくれました。

「美穂さん、さすがにそれは言い過ぎでしょう。それに、和也さんの財産といっても、ほとんどはお父さまやお母さまから贈与されたものなんですよ。私は今、お二人に生前贈与をお勧めしたことを猛烈に後悔しています」

しかし、美穂のお金に対する執着は生半可なものではありませんでした。話し合いが長期化する中でとうとう私たちが根負けし、自宅も含めた財産の大半を蒼空に渡すことにしました。「私の力不足で本当に申し訳ありません」。諸星さんは強く責任を感じているようでしたが、それまで私たちのために四方八方手を尽くしてくれた諸星さんを責める気持ちにはなれませんでした。

海の見える老人ホームに入居、心穏やかな日々

不幸中の幸いで、和也の生命保険の受取人は私たちの名義に変えてありました。その死亡保険金と、いずれは売るつもりで名義変更をしていなかった別荘の売却金を元手に、海の見える中部地方の老人ホームへの入居を決めました。当初予定していた高級老人ホームに比べればランクはかなり下がりますが、地方ですから居室は広々としていて、毎日の夕餉を彩る海の幸もおいしく、心穏やかな日々を過ごせています。

手持ちの貯蓄はだいぶ減ってしまいましたが、先行きを心配していたら、主人に「お前、いったいいくつまで生きるつもりなんだ?」と笑い飛ばされました。事業で何度も修羅場をくぐり抜けてきた主人のこの豪胆さや明るさが救いです。

老人ホームから駅前の商店街へと向かう散歩道の途中に稲荷神社があります。朱の鳥居をくぐって階段を上がっていくと、神殿の前に2体の狐の像が鎮座しています。そのこずるそうな切れ長の目を見る度に、どうしても美穂を思い出してしまいます。そして、天国の和也にそっと話しかけるのです。

「和也、とんでもない女狐に出会ってしまったね」と。

●子なし夫婦に“まさか”の大修羅場!? 詳しくは【「なぜ黙っていた!」妻の信じられない秘密に夫激怒…】(本サイト記事)で紹介します。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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