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三井住友信託銀行 人気ファンドランキングトップ10(2023年3月)を読み解く!

Finasee / 2023年4月22日 16時0分

三井住友信託銀行 人気ファンドランキングトップ10(2023年3月)を読み解く!

Finasee(フィナシー)

2023年3月、三井住友信託銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 第1位「世界経済インデックスファンド」の概要

三井住友信託銀行の3月ランキング1位は、「世界経済インデックスファンド」だった。同ファンドは、世界の債券と株式に分散投資するバランスファンドである。基本組入比率は、株式50%(先進国株式30%、新興国株式15%、国内株式5%)、債券50%(先進国債券30%、新興国債券15%、国内債券5%)となっている。2月末時点における1年騰落率は4.13%のプラスリターンとなっており、安定的な利回りが期待できるファンドとして、4月以降も三井住友信託銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■世界経済インデックスファンド
基準価額 2万8814円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 1740.54億円

<騰落率>
1カ月    1.06%
3カ月   -0.53%
6カ月   -0.86%
1年        4.13%

※2月末時点

全体を見て:インデックスファンドが人気

三井住友信託銀行では、インデックスファンドの人気が高かった。ランキング2位の「My SMT 日経225インデックス(ノーロード)」は、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。3月は3.11%のプラスリターンとなり、3月末時点における1年騰落率も2.88%と堅調だった。3月の日経平均株価は3カ月連続で上昇し、終値は前月末比595.92円高の2万8041.48円だった。米国のシリコンバレーに本拠を置く銀行、シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻し、世界の金融市場が動揺。そのため、3月半ばに株価が下落した。しかし、米国と欧州の金融当局は対策を講じ、市場は落ち着いて株価は回復に転じた。4月以降も、同ファンドが三井住友信託銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■My SMT 日経225インデックス(ノーロード)
基準価額 1万3712円
信託報酬  0.154%(年率・税込)
純資産残高 52.16億円

<騰落率>
1カ月  3.11%
3カ月  8.46%
6カ月  9.25%
1年     2.88%

※3月末時点

ここに注目:「J-REITリサーチ・オープン(毎月決算型)」が3位にランクイン

「J-REITリサーチ・オープン(毎月決算型)」が3位にランクインしている。同ファンドは国内のリート(不動産投資信託)に投資し、安定したインカムゲインの確保と投資信託財産の中長期的な成長を目指す。3月のJ-REIT市場は下落した。上旬は日銀金融政策決定会合を待つ様子見の姿勢が強まっていたが、中旬になって米国銀行の経営破綻や欧州金融機関の信用不安が報じられ、世界的なリスク回避の流れがJ-REIT市場にも波及したためである。ただ、同ファンドの3月末時点における予想配当利回りは4.31%に上昇しており、インカムゲイン狙いのファンドとして魅力がある。4月以降も、三井住友信託銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■J-REITリサーチ・オープン(毎月決算型)
基準価額 5661円
信託報酬 1.1%(年率・税込)
純資産残高 4212.50億円

<騰落率>
1カ月  -2.53%
3カ月  -3.95%
6カ月  -6.23%
1年     -6.86%

※3月末時点

執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
ツイッター@yanta2011
 

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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